HashKey Groupの独自トークン「HSK」がQ3に上場へ、エアドロも6月下旬に実施
HashKey Groupの「HSK」がQ3に上場へ
ハッシュキーグループ(HashKey Group)による独自のプラットフォーム用ネイティブトークン「HSK:HashKey EcoPoints」が、2024年第3四半期に上場する。同グループが6月18日発表した。 また「HSK」トークンは、エコシステム貢献者への報酬として6月下旬にエアドロップが実施されるとのこと。 昨年4月に発行が予告されていた「HSK」トークンは、ハッシュキーが展開する暗号資産(仮想通貨)取引所ハッシュキーエクスチェンジ(HashKey Exchange)とハッシュキーグローバル(HashKey Global)での取引手数料の割引に利用される他、限定トークンのプレセールへのアクセスやハッシュキーエコシステムでの利用報酬としての配布が想定されている。 その他に「HSK」トークンは、ハッシュキーグループが立ち上げを予定している「ハッシュキーチェーン(HashKey Chain)」のガス代やインセンティブ、ガバナンストークンとしてのユーティリティを持つとのこと。 なお「ハッシュキーチェーン」は、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」を採用した、ハッシュキー独自のイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワークだ。 「HSK」トークンは、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのトークン規格であるERC-20で発行されており、総発行枚数は10億枚に固定されている。そして、その総供給量65%はエコシステムの成長に、30%がチームに、5%が予備資金に割り当てられている。 またハッシュキーは、「 HSK」保有者をトークンの希薄化から保護するため、トークンを定期的に買い戻しとバーン(焼却)を行う相殺発行メカニズムを導入したという。特定のハッシュキーの事業からの純利益最大20%を「HSK」トークンの購入と永久焼却に使用するとのことだ。 ハッシュキーグループは、香港に本社を置くエンドツーエンドのデジタル資産管理を行う金融コングロマリット。シンガポール、上海、東京でも事業を展開している。「HSK」トークンの発行は昨年4月に予告されていた。 同社は今年1月、シリーズAの資金調達ラウンド完了と同社の評価額が12億米ドル(約1,753.3億円)を超えたことを発表していた。 なお同社のグループ企業には、個人投資家向けの暗号資産(仮想通貨)取引所として香港で初めて認可を受けたHashKey Exchange(ハッシュキーエクスチェンジ)やグローバル向けハッシュキーグローバルがある。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)