家の中の「ダニ」が梅雨から夏に急激に繁殖! アレルギーの原因に 取り除くには?
高温多湿な時季に注意が必要なのが、家の中のダニです。花粉症の季節でもないのにアレルギー症状が出ておかしいなと思ったら、原因はダニかもしれません。 【画像で見る】「ダニ」急激に繁殖 取り除くには? ■高温多湿好きの「ヒョウヒダニ」が9割 家の中のダニの9割を占めるのが、「ヒョウヒダニ」類。温度20~30度、湿度60~80パーセントの高温多湿を好み、人のフケやアカをエサとします。人を刺すことはありませんが、その死骸やフンがアレルギーの原因となります。 次に、「ツメダニ」類。「ヒョウヒダニ」をエサとするダニなので、ヒョウヒダニ類が増えると現れます。人を刺し、体液を吸います。 ■ダニでアレルギーを起こすと… ダニによるアレルギー症状は、目のかゆみ、鼻水、喉のかゆみなどの症状が出る人が多いそうです。どういう人に出やすいのか、どう防いだらいいのか。専門医に聞きました。 四谷内科・内視鏡クリニック 高木謙太郎 院長 「ハウスダストやダニのアレルギーがある人は、この時季に症状が一番強く出る人が多い。アレルギーの量が多くなって暴露されて(体がさらされて)、潜在的にアレルギーがあるのに今まで全く症状が出ていなくても、たくさんのアレルゲンに体がさらされることによって、この時季に初めて発症する人もけっこういます」 刺されると、どんな症状がでるのでしょうか? 四谷内科・内視鏡クリニック 高木謙太郎 院長 「元々アレルギーがある人が刺されると、かなりはれが出たり、強いかゆみが出る人がいます」 ■アレルギー症状を抑えるには? 四谷内科・内視鏡クリニック 高木謙太郎 院長 「換気したり、掃除したり、湿度を上げ過ぎないように空調を使うことで、かなり症状を抑えることができます。それでも症状が出る人は、医療機関を受診して薬を使うこと」 ■ダニを取り除くポイントは? 家の中でダニが潜んでいるのは、ベッド、布製のソファ、カーペットなど、人が長くいてフケやアカ、汗がたまりやすい場所です。60度の熱なら一瞬で、50度なら30分で、ダニは死滅します。天日干しすると布団はフカフカにはなりますが、ダニの駆除効果は見込めません。布団の中心が50度に達することが難しく、ダニが温度の低い方へ逃げてしまうためです。
ダニは繊維にしがみついているので、布団叩きで叩いても落とすことは難しい。コインランドリーを利用するか、家庭の布団乾燥機をかけた後、掃除機で死骸を吸い取ります。ソファやカーペットなどは、「ダニ駆除用のスプレー」などで処理した後、死骸を掃除機で吸い取ることで除去できます。
RKB毎日放送