38歳ひとり暮らし 80歳祖母の病気を機に「40代は人生の折り返し地点」と思うように。仕事、暮らし、お金…人生後半を楽しく過ごすために意識していることとは
◆部屋のものを見直す時間を作る 「本当に好きかどうか」という基準をしっかり持ち、把握できる量に減らしていくことで、残った一つ一つのものを大切にしていけると感じ、引っ越しのタイミングで、家中のものを集め、見直しをしました。 すると処分するものの山と、入れるものがない空の収納ケースがたくさん! 整理整頓ができているから、身軽に暮らせるわけではないようです。 物理的な身軽さは巡り巡って心の軽やかさに繋がるので、人生後半を身軽な状態で迎えるために、1ヶ月に1度は部屋のものを見直す時間を作っています。
◆「お金の動き」の輪郭をくっきりさせる すべてを見える化する。お金の管理はこれに尽きると思っています。 お金に関する資格を持っているわけではなく、多額の貯金があるわけでもありませんが、“身の丈に合った暮らしを継続する”ために、自分なりに試行錯誤し自分専用のプランを立ててきました。 ひとり暮らしをはじめた頃はどんぶり勘定で、貯金なんてとてもできっこない暮らしをしていたのですが、今ではざっくりと、月ごと、年ごとのお金の動き(収支)を把握できるように。 失敗という名の「経験」をたくさんしてきたお陰で、“節約”にウエイトを置いたり使いすぎに注意したりというよりは、貯金する目的を明確にし、本当に“価値がある”と思えるものにお金を使うのが大切だと思い、お金の動きを把握しています。 支出も貯金もすべてをノートに書いて見える化し、自分なりの価値観を持っていると、崩れかけた時に立て直しがききます。心配性なので、いざという時のことも人一倍考えます。 母はレシートの中身をすべて家計簿にコツコツ記録するタイプなので、私もマネして試してみたのですが、三日坊主に終わりました。 ということできっぱり諦めて、すべてを記録することより“毎月見直す”“ちゃんと把握する”ということに軸を置き、毎月収支のみ記録して、振り返るようにしています。 ぼんやりしていた「お金の動き」というものの輪郭がくっきりとしてくることで、人生の心配事が一つ減ったような気がします。 ※本稿は、『人生は折り返し地点からがきっとたのしい』(インプレス)の一部を再編集したものです。
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