いまトルコでお騒がせ中国人観光客が激増している…! 現地で何が起きているのか
中華レストランが軒を連ね…
飲食店やホテルの半数に中国語表記があり、中には中華料理を専門に提供する大規模なレストランが軒を連ねるエリアもあるくらいなのだから。 こうした中華料理レストランは、中国人の団体観光客や個人旅行者をメインの客層としている。地元のトルコ人は、まずこうした店を利用しない。トルコの観光地に林立する中国語の看板の多さは、中国人旅行者がいかに多いかを示している。
日本人観光客が減少し、和食レストランが閉店
では、日本人旅行者向けに和食を提供するレストランはどうなのか。残念なことに、カッパドキアとパムッカレのいずれの観光地にも現在は存在しない。かつてパムッカレには日本人が経営する小さなレストランがあったが、日本人旅行者の減少にともなってか閉店してしまったのだ。 かつては日本人旅行者をカモにして、高価な絨毯を売りつける詐欺師やぼったくりバー被害などの悪名も高かったイスタンブールでさえ、日本人旅行者の減少にともなってターゲットを中国人旅行者に変更しつつある。そんな噂も耳にするくらいだ。
ジョージアでも中国人観光客が激増…!
筆者は現在、トルコのお隣のジョージアという国に滞在している。ジョージアは日本人にとってメジャーな旅先ではないため、そもそもの日本人旅行者の数自体が限られている。 こうした背景から、トルコの状況とジョージアの状況を単純に比較することはできない。しかしながら、一つだけ目に見える変化がある。 2024年に入ってから中国人旅行者の数が明らかに増えたのだ。 大型バスでの中国人団体ツアー客もよく見かけるが、それ以上に印象的なのが、一人旅や少人数で自由旅行をする中国人の個人旅行者の急増だ。 実はジョージアは、2023年に中国人に対するビザの取得義務を撤廃した。つまり、私たち日本人と同様に、中国人もパスポートだけで入国できるようになったというわけだ。 ビザ撤廃からたった一年足らずで、ジョージアを訪れる中国人の数は激増したように感じる。筆者が滞在している宿でも、日本人旅行者が来るのは二ヶ月に一回あるかないかというほどだが、中国人旅行者は三日に一回は来る。この先も、ジョージアを訪れる中国人旅行者がさらに増加していくことは間違いないだろう。