北陸 お盆前半は台風5号の影響受ける可能性 後半も新たな熱帯擾乱の動向に注意
お盆前半 台風5号の動向に注意 厳しい暑さも
台風5号の動向次第で予報が変わる可能性がありますが、現段階では12日(月)~13日(火)にかけて、台風の間接的または直接的な影響で、雨の降る所が多いでしょう。 台風通過後は、上空の太平洋高気圧が強まる一方、地上付近の太平洋高気圧の張り出しはそれほど強くないといった傾向があります。このため、太平洋高気圧の縁を廻る暖かく湿った空気の影響を受けやすいでしょう。晴れマークの日でも午後は急な夕立や局地的な激しい雨の可能性があります。お出かけの方は、晴雨兼用の傘があると便利でしょう。 最高気温は、猛暑日の日こそ少ないですが、各地で30度以上の真夏日が続くでしょう。また、最低気温が下がりにくく、各地とも25度以上の熱帯夜の日が続きそうです。昼夜を問わず、熱中症に注意してください。
山間部では連日にわか雨の可能性 登山計画は早出・早着を
※図中の阿賀・湯沢・妙高・大野は市内の天気、白馬岳・立山室堂・白山室堂は山頂直下の山小屋など標高の高い場所の天気 内陸部や北アルプスなど山間部では平地より大気の状態が不安定となりやすいでしょう。10日(土)や11日(日)は、新潟の山間部や北アルプス方面を中心に、朝のうちは晴れていても次第にガスが上がってきて、午後はにわか雨や雷雨となる所が多いでしょう。 12日(月)~13日(火)は、台風の影響が最も大きく、短時間の激しい雨や落雷などに注意が必要です。台風のコース次第では風も強まるおそれがあり、最新の情報に注意してください。 一方、14日(水)以降も、湿った空気の影響で大気の状態が不安定で、立山室堂など北アルプス方面を中心に連日にわか雨や雷雨のおそれがあります。雨マークのついていない所でも午後はにわか雨や雷雨の可能性があります。午前中に晴れていても急な天気の変化には注意が必要です。特に登山を予定されている方は、稜線で雷に遭遇すると大変危険ですので、早出・早着を心がけ、時間に余裕を持った登山計画を立てるようにしてください。
お盆後半~お盆明けの天気 熱帯擾乱の影響を受ける可能性
日本の南の海上は引き続き、熱帯擾乱の発生しやすい状況が続くでしょう。日本や海外の気象予測モデルでは、新たな熱帯擾乱が発生し、日本付近に北上すると予想するものもあります。 日本の気象モデルでは、お盆の終盤で熱帯擾乱が日本海へ進む予想となっています。ただ、海外の気象モデルでは東日本付近を北上する予想のものもあり、まだ不確実性が大きくなっています。ただ、いずれにしてもお盆後半は熱帯擾乱の直接または間接的な影響を受ける可能性があり、2週間天気予報でも曇りや雨の日が多くなっています。最新の台風情報や気象情報を常に確認するようにしてください。
日本気象協会 北陸支店 和田 玲央奈