<陸上速報>リオ五輪消滅の室伏が“引退”!
リオ五輪の出場権をかけた陸上の日本選手権が24日、名古屋のパロマ瑞穂スタジアムで開幕、男子ハンマー投げ決勝では、アテネ五輪金メダル、ロンドン五輪銅メダルの室伏広治(41、ミズノ)=が2年ぶりに競技復帰したが、3投目までのベスト記録が64メートル74で、記録の上位8人に入ることができず、4投目に進むことができなかった。 雨でフィールドが濡れる悪コンディションの中、室伏の1投目は64メートル74で終わり、思わず舌を出した。2投目は64メートル02と記録が伸びず、3投目は左に外れてファウルとなった。五輪参加標準記録である77メートル00を超えることができず、自力での5大会連続となる五輪出場を手にすることはできなかった。 まだ陸連による推薦出場の可能性が残っているが、今回の記録を考慮すると、シドニー五輪から続いていた室伏の五輪出場が途絶えてしまう可能性が極めて高くなった。 室伏は、競技終了後、「おそらく私にとって、これで第一戦で活躍することは最後になります。精一杯がんばったが、体力に限界を感じた」と、アマチュアスポーツに“引退”がないため、引退という言葉は使わなかったが、競技の第一線からは退き、事実上の“引退”となることを明らかにした。