許諾なしで日本語辞書データを提供していた中国のサイト「Sora」の閉鎖をCODAが確認
出版社、放送局、映画会社などで組織し、日本のコンテンツの海外展開促進と海賊版対策活動を行う一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、無許諾で辞書データを提供していた中国のサイト「Sora」が4月25日に閉鎖されたことを確認した、と6月10日発表した。メインページと辞書検索機能のページが閉鎖された。 Soraは日本で出版されている日本語辞書のデータと検索機能を許諾なく提供し、多くのアクセスがあった。検索できる辞書は37にのぼり、日本語の単語を検索窓に入力すると意味や用法を表示した。一部には中国からアクセスできないようにジオブロッキング(地域視聴制限)を施し、同国で著作権侵害の実態がない状況を装った。 CODA会員の権利者がSoraの情報開示を請求し、運営者とみられる人物(男)が中国在住と分かり、CODAに相談。3月初めにCODAの北京事務所から男が住む南京市の公安局に苦情申立書を提出した。公安局が事情を聴き、著作権侵害に当たるとしてサイトを閉鎖するよう警告。男は否認したが、複数回の注意の後、閉鎖が確認された。