【パリ五輪】初戦で王者アメリカと対するセルビア。W杯準優勝チームにNBAとユーロリーグのMVPを加えた最強メンバーが集結<DUNKSHOOT>
オリンピックではグループCでアメリカ、プエルトリコ、南スーダンと対戦するが、スベティスラフ・ペシッチHCは「誰もが当たりたくないのがアメリカ。ただ彼らと同じ組に入ったことで、決勝トーナメント(準々決勝)では顔を合わせることがない」と前向きにコメント。グループ突破は「ほぼ確実」と捉え、すでにその先を見据えている自信がうかがえる。 パス回しもこなしつつ、要所で3ポイントを突き刺すボグダノビッチを筆頭に、成長目覚ましい21歳のヨビッチ、国際トーナメント巧者のグドゥリッチ、名司令塔にしてクラッチプレーヤーのミチッチ、そして頭脳派オールラウンダーのヨキッチ。彼らスター選手以外にも、ゴンザガ大出身で2021年のNBAドラフトでフィラデルフィア・76ersから指名(50位)されているペトルシェフやアブラモビッチのような技巧派がいて、紙の上ではほとんど死角がない。 そんな彼らにとって、さらに頼もしい武器と言えるのが御年74歳のペシッチHCだ。 2002年の世界選手権(現W杯)でユーゴスラビアを優勝に導いたFIBA殿堂入りの名将は、所属クラブでのデータに頼らず、チームに必要な戦力を的確に見極め、和を重んじるグループを作り上げることに定評がある。選手からはもちろん、メディアやファンからも絶大な尊敬を得ている。 大黒柱のヨキッチは前回参加した2022年のユーロバスケット(欧州選手権)ではベスト16で終わっているだけに、母国のプライドを賭けた挑戦に燃えていることだろう。28日(日本時間29日00:15)の初戦で、いきなり金メダル大本命のアメリカと激突する。ティップオフはもう間もなくだ。 文●小川由紀子
【関連記事】
- バスケ男子日本代表、ヨキッチ擁するセルビアに敗戦も八村塁が29得点!3ポイントはチーム全体で20本成功<DUNKSHOOT>
- “史上最強”は間違いないが…目標はあくまで五輪1勝=ベスト8。改めて理解しておきたい日本バスケの現在地<DUNKSHOOT>
- 167cmの富樫勇樹が大会最小、最長身はフランスのウェンバンヤマ!FIBA公式がパリ五輪男子バスケの年齢・身長ランキングを公開<DUNKSHOOT>
- アメリカがエキシビションマッチ3連勝!カリーが24得点。指揮官カーは先発について「ステフ、レブロン、ジョエルを一緒に起用するのが好き」<DUNKSHOOT>
- レブロンがパリ五輪アメリカ代表の旗手に!自国NBA選手では初の大役へ「信じられないほど光栄なこと」<DUNKSHOOT>