秋田沖の浮体式洋上風力実証事業、JMUが研究開発開始
造船大手のジャパン・マリンユナイテッド(JMU)は4日、JFEエンジニアリングなど計9社の企業連合で進める秋田県沖の浮体式洋上風力発電実証事業で正式に研究開発を開始したと発表した。 同事業では9社のコンソーシアムでEPCI(設計・調達・製造・据付)分野で六つ、O&M(操業・メンテナンス)で一つの計7テーマに取り組む。EPCIでは、造船所で分割建造した浮体ブロックを洋上で接合する技術確立や、鋼構造物を手掛けるヤードとのアライアンス構築による最適建造体方法の確立、大型浮体の高精度な構造解析手法の確立と標準化などをテーマとしている。 同事業は、6月に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から9社がグリーンイノベーション(GI)基金事業フェーズ2の実証事業者に選ばれ、9月に交付決定通知書が手交されていた。丸紅洋上風力開発を幹事会社とし、JMUやJFEエンジのほか東京製綱繊維ロープ、秋田県南部沖浮体式洋上風力合同会社、東北電力、東亜建設工業、関電プラント、中日本航空が参画している。