出場30分でまさかの“終戦”。レバンドフスキはEURO敗退にたたずんだ。敵将も驚いた先発落ちの理由は?【現地発コラム】
ベンチスタートの理由は?
プロビエシュ監督はベンチスタートの理由について試合後の記者会見で次のように説明している。 「メディカルスタッフと本人も交えて話をして決めた。インテンシブな試合になることが予想されていた」 レバンドフスキはしばらくじっとピッチから動かずにたたずんでいた。時折首をゆっくりと横に振る。心の底から決勝トーナメント進出を願っていた。届かなかった夢へ思いをはせていたのだろうか。結果にも展開にも内容にも納得がいかなかった。いくつもの「なんで?」と向き合い続けていたのだろうか。 代表での今後については未定だ。本人は「引退? まだまったくそんなことは考えてない。EUROもまだ1試合ある」と話している。 カタールW杯では37歳となるが、今大会でいえばクリスティアーノ・ロナウドは39歳ながらまだポルトガル代表で異彩を放っている。怪我の影響もあり不完全燃焼に終わっただけに、このまま代表から離れたりはしないとポーランドファンは願っていることだろう。 取材・文●中野吉之伴