トランプ外交で日本依存が進む!?強いられる責任とは【解説】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年11月11日に公開された動画のテーマは「トランプ大統領で今後の日本はどうなる?」 国際政治アナリストの渡瀬裕哉さんに、トランプ大統領や共和党の外交政策や、日本への影響について解説いただきました。 「日本には新たな役割が期待される」とのコメントですが、石破総理は対応できるでしょうか? 【このトピックのポイント】 ・連邦議会だけでない、トランプ大統領が押さえるべき勢力とは? ・株価への影響は?ウクライナや中東、国際情勢は?日本はフロントに立たされる? ・日本への影響は?石破総理は対応できる?
アメリカ大統領が押さえなければならない4つの勢力
アメリカでは、今回の大統領選挙と同時に、上院・下院議員選挙も行われています。収録日の段階では下院の結果は出ていないものの、上院は共和党が多数を獲得しています。 渡瀬氏は「トリプルレッド(大統領・上院・下院とも共和党)になる可能性は高い」と見立てます。(編集部注:収録後の14日に下院も共和党が多数派になる情勢となりました) アメリカは議会の力が非常に強いので、上院・下院でねじれると大統領にできることがかなり制約されますが、全部共和党となると、トランプ大統領は、ある程度やりたいことができます。 渡瀬裕哉氏「ちゃんと、自分の党派で固めなければいけない。反対する人がいるので勝ち幅は大きくなければいけないというのが、アメリカの大統領と連邦議会の関係性」 加えて、大統領と連邦議会のほかに、もうひとつ押さえる必要があると渡瀬氏が指摘するのが、共和党の連邦上院トップである、院内総務の選挙です。日本で言う党首選挙のような位置づけです。 今の共和党上院院内総務であるミッチ・マコーネル氏(反トランプ)がナンバー2であるジョン・スーン共和党院内幹事(反トランプ)に引き継ぐのか、親トランプ派になるかによっても変わってきます。(編集部注:収録後の14日にジョン・スーン氏が選出されました) 渡瀬裕哉氏「大統領と上院選と下院選、プラス共和党トップの院内総務の選挙まで見ないと、アメリカがどうなるかわからないんです」 アメリカでは2年ごとに選挙が行われます。2026年の中間選挙では上院の3分の1、下院全員の議員の選挙が、2028年には、同数の議員選挙に加えて大統領選が行われます。 この上院議員が3分の1ずつの交代になることを想定しておけば、2030年くらいまでアメリカが保守化することは確実だとコメント。 渡瀬氏「2028年アメリカで民主党候補が出たとしても、上院は共和党だからいきなりねじれるということは、今の段階からわかる話」