シティ戦の勝利から一転、最下位とドローのユヴェントス…伊解説陣がブーイングの一戦を分析「勝利のメンタリティが確立していないチームに起こり得る」 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】ユヴェントスは、日本時間15日のセリエA第16節ユヴェントス対ヴェネツィア戦を2-2のドローで終え、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】ユヴェントス×ヴェネツィア | ハイライト
先月10日のトリノダービーを最後に、リーグ戦で3試合にわたって勝利から遠ざかっているユヴェントス。ミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)のマンチェスター・シティ戦での勝利を勢いに、日本時間15日、昇格組ヴェネツィアとの一戦に臨んだが、最下位のチームを相手に一時はリードを許し、後半アディショナルタイムのPKで辛くも同点に追いついて2-2と引き分けた。 今シーズン初黒星は回避したとはいえ、リーグ戦4試合連続となる引き分けでポイントを取りこぼしたチアゴ・モッタのチームについて、『ダゾーン・イタリア』の解説陣で、試合解説を担当した元スイス代表MFヴァロン・ベラーミ氏が見解を示した。 「マンチェスター・C戦と同じレベルの集中力とインテンシティを保てるかどうかのリスクがあることは、試合前にも指摘していた。こうしたことは、特に、まだ、勝者のメンタリティやDNAが確立していないチームに起こり得ることだと思う。そしてこの結果は、現在のユーヴェで何かが機能していないことを示すものであることは明らかだ」 ユーヴェは、セリエA16試合を終えて、首位アタランタとの差が「9」へと広がった。上位には消化試合の少ないチームもある中、今後のスクデット争いは一段と厳しいものとなった。ベラーミ氏が続けた。 「ユーヴェは現時点において、スクデット争いからかなり遠い場所にいる。いまは目標を下げ、UCL出場圏内の上位4位以内を目指すべきだろう。スクデットという大きな目標の重荷を下ろすことで、このチームはもう少し穏やかになるかもしれない」 ユヴェントスは、アリアンツスタジアムの観客からブーイングが浴びせられ、エースのFWドゥシャン・ヴラホヴィッチがこれに反発するなどして不穏な空気が流れた。 『ダゾーン・イタリア』のトンマーゾ・トゥルチ記者から「今シーズン初となる本物のブーイング」について問われたユーヴェの指揮官は、「観客は自らの気持ちや感覚を自由に表現できる。ヴラホヴィッチは、真っ先に状況を変えようとしたのだろう。ユヴェントスの利益のために、チームがまとまっていることが大切だ」と語った。 一方、「Dazn Serie A Show」の番組内では、OBのチーロ・フェラーラ氏がセルビア代表FWについて言及した。 「私自身も当然、現役時代に拍手ばかりではなく、ブーイングも受けたよ。難しい時期は誰もが経験するものだ。私ならあの状況に対して別の対応をしただろうけどね。もしかしたら挑発的なことを言われたのかもしれないし、分からない」 「ヴラホヴィッチは、サポーター全体に対してではなく、誰か侮辱的な発言をしている者がいるのを特定し、その人物に対して反応したのかもしれない。だが、しかるべき方法で状況をコントロールすることができなかったと言える」 試合情報 ユヴェントス vs カリアリ 試合時間:2024年12月18日(水)日本時間5:00 会場:アリアンツスタジアム モンツァ vs ユヴェントス 試合時間:2024年12月23日(月)日本時間4:45 会場:U-パワースタジアム
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