一人暮らしの義母宅の冷蔵庫から漂う異臭。中を改めて絶句した夫と私に義母が放った「衝撃の言葉」は
はじめまして。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。編集プロダクション、出版社勤務を経て、現在は横浜や湘南の地域Webメディアを中心にインタビュー記事などを執筆しています。 【表】シニア世代の就業率は? 老後、1カ月の生活費の平均は? ここ数年のマイテーマは「介護」。40代も後半に差し掛かり、親の介護や親との別れを多少は意識していたものの、「まだ大丈夫(なハズ)」と思っていた私。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほどパニック状態になったのです。 【アラフィフライターの介護体験記】#1
自分の更年期もそこそこに…義母と父の「W介護」、心が折れまくる日々の始まり
体のだるさが続き「更年期かな?」と思い始めた数年前、遠方に住んでいる義母に、ちょっとした違和感を覚えるようになりました。そこから“リモート介護”を経て、我が家の近くに引っ越して来てもらい、身の回りのサポートをすることに。日々のアレコレに戸惑いながらも、ほんの少し明るい兆しが見えてきた矢先、今度は実父が膵臓癌を患い、緊急入院することになります。 医師から告げられた余命は、わずか「3ヶ月」。何度も家族で話し合い、最終的には父が望む在宅介護(看護)を選びました。穏やかな日常は一変し、見ていた景色が大きく変わってゆくのを感じます。不安、焦り、悲しみなど、いろいろな感情で押しつぶされそうになることも。 でも冷静に周りを見渡すと、親の介護をしている人や家族が癌を患ったという人はいて、何かしらの悩みや問題を抱えながらも、皆しっかり前を向いて歩いている。それを知ったとき、「とりあえず、今できることを精一杯やろう!」と決意しました。 といっても、私がひとりでやったことなど本当に数えるほど。正直、義母と父の「W介護」が始まったときは心が折れそうになりましたが、母や夫はもちろん、夫の弟家族、叔母や従兄弟、ケアマネージャーや介護士さん、友人など、多くの人の協力や支えによって乗り越えることができました。 (と、前置きが長くなりましたが)ここでは、私が義母と父の介護で経験したこと、感じたこと、悩んだことなどをお話ししていきます。介護には“コレ”という正解はなく、100人いたら100通りだと思うのですが、少しでも参考にしていただければうれしいです。