【ドラフト2024】異色経歴・超無名150キロサイドスロー投手 佐藤友紀の「NPBへの思い」
一方で、課題も自覚している。 「前よりはストライクゾーンで勝負できるようなりましたが、NPBで活躍するならもっとインコースやアウトコースに投げきることは大事だと思っています」 理想の投手像に聞くと「球速はもっと速いですし、スプリットでも三振が取れるようになっていきたいです」と、大勢(巨人)の名を挙げた。色川GMも「そもそもサイドスローで150キロを超える投手はほとんどいませんし、まだまだ成長していくと思います」と太鼓判を押す。 3年前までは関係者しか見ていない砂埃舞うグラウンドで腕を振っていた右腕が、来年には大観衆の前で見違える投球をしているかもしれない。そんなシンデレラストーリーを描きたくなる右腕が、まずその挑戦権を与えられるか、運命の時を待つ。
高木遊●文 text by Takagi Yu