高知市の自転車シェア、利用中止に…委託事業者と連絡取れず・市への支払いも滞る
高知市は、昨春に市中心部で導入した有料シェアサイクルサービス「ＰｉＰＰＡ（ピッパ）」を９月１９日から利用中止にした。委託事業者と連絡が取れなくなったためで、市は滞っている市への支払いや、月額料金を納めた利用者への返還について、事業者の代理人弁護士と協議を進めるとしている。
市は昨年３月、高知駅前や市役所前など計６か所で自転車を借りたり、返却したりできるシェアサイクルサービスを開始。東京や関西などで事業展開していた「オーシャンブルースマート」（東京）に委託し、専用駐輪場を設置して計３０台を稼働させていた。
しかし今年９月上旬、同社と連絡が取れなくなり、利用を一時停止。その後、同社の代理人弁護士から、債務整理などに関する受任通知書が届いたため、再開が困難であると判断し、サービス利用中止を決定した。
市は利用料金の７割を受け取る契約だったが、７月分から支払いが滞り、回収できていない。また、サービス導入に５５３万円を投入し、自転車の活用法は未定という。市商業振興・外商支援課の担当者は「利用者の方に不便をおかけして申し訳ない。今後の対応は順次、市のホームページで知らせていく」としている。
