起業して活躍するOG・OBに続け! 大人顔負けの創造力溢れる多様なアイデアが続々と「高校生ビジネスプラン・グランプリ」とは?
杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。 5月26日(日)の放送テーマは、「創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」。日本政策金融公庫 国民生活事業本部 創業支援部長の森本淳志さんをゲストにお迎えして、大会の目的や参加した高校生の感想について伺いました。
◆高校生たちがビジネスプランを考えて競う大会に注目
高校生のビジネスプランを競う全国規模の大会である「高校生ビジネスプラン・グランプリ」。2013年に第1回大会が開催されてから、参加校は年々増加。昨年度は、全国の高校数の1割にあたる505校、5,014件ものビジネスプランが集まり、注目が高まっています。 過去のビジネスプランでは、最後まで「のり」を無駄なく使用でき、環境に配慮した素材でできた「新型スティックのり」を製造・販売するプランや、忙しいワーキングマザーと高齢者を結び、買い物の代行を委託することで子育て世代の負担軽減と高齢者の健康維持を狙ったアプリを開発するプランなど、大人顔負けのアイデアが生まれています。 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」は、日本公庫(日本政策金融公庫)がビジネスプランの作成を通じて実社会で求められる「自ら考え・行動する力」を高校生に養ってもらい、起業を将来の職業選択の1つとして持ってもらいたいという思いからスタートした大会です。 大会の立ち上げから携わっている森本さんは、「実は若い人に限らず、日本は他の先進国と比べて開業率が低いです。開業率というのは、直近1年間に開業した事業所の割合で、この割合が日本は、イギリス、フランス、アメリカの半分ほどなんです」と日本の現状を説明します。開業率が低いのは一概によくないことではありませんが、若者が新しいアイデアで次々と起業することは産業の活性化にもつながります。 若いうちから起業家のようなマインドを持ってほしいという思いからスタートした「高校生ビジネスプラン・グランプリ」では、最近「アントレプレナーシップ」を養う場としても注目されています。 アントレプレナーシップとは、さまざまな困難や変化に対して、与えられた環境のみならず自らの枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神のことです。 近年は世界中で、新型コロナウイルスの流行や物価高騰などが立て続けに起こりました。「先行きが不透明で将来の予測が困難な時代を生き抜くためには、自ら考え、行動する力であるアントレプレナーシップがますます重要なものとなります」と森本さんは話します。 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」に参加すると、主に3つの力が身に付くとされています。 ・自ら学び、考え、課題を見つける力 ・課題を解決するための論理的な思考力 ・他者と協働しながら課題を解決する力 実際に参加した生徒からは、以下のような感想が寄せられました。 「情報やデータの収集方法や論理的に考えていく手法など、社会で活躍するために必要なたくさんの能力を身につけることができた」 「ビジネスプランの作成を通じて、各分野の専門家や企業の方から意見やアドバイスをいただき、自分で主体的に行動することの大切さを学んだ」 また、教員からも「生徒それぞれが主体的に地域や社会に目を向けて、課題が何なのかを話し合い、解決策を模索する力が養われていると感じた」などの声が届いています。大会について、村上は「参加することで『学びと成長』が期待できる大会なんですね」と述べました。