小関裕太“大葉”のギャップ沼にハマる…当て馬キャラの告白が刺さりまくるワケ。『あのクズを殴ってやりたいんだ』第8話考察
奈緒主演、玉森裕太共演の『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)が現在放送中だ。本作は、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会ったことで一念発起する、ガチンコボクシングラブコメディ。今回は、第8話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】小関裕太に沼る…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』劇中カット一覧
大葉(小関裕太)のギャップに胸キュン必至
「佐藤のことが、ずっと好きだった。っていうか、超好きだ。佐藤支えるの、俺じゃダメかな?」 大葉(小関裕太)の告白で幕を開けた『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系/以下『あのクズ』)第8話。それにしても、当て馬キャラの告白って、どうしてこんなにも刺さるのだろう...。個人的に、『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)の樋口(赤楚衛二)の「俺たちなら、絶対楽しい」という告白が大好きだったのだが、大葉の告白はそれと同じくらいに刺さってしまった。いつも真面目な大葉が、「っていうか、超好きだ」と砕けた感じの言葉を使うところまで含めて、刺さるポイントが満載すぎる。 また、大葉は正々堂々としているところもいい。海里(玉森裕太)に隠れてコソコソと動いたりすることはしない。ちゃんと、ほこ美に告白をする前は、「俺、佐藤に告白します!」と宣言をして、告白後も「俺、佐藤に告白しました。返事はまだです」と伝えていた。ほこ美もいる前で、「俺、負けません。俺の方が佐藤のこと幸せにできる自信あるんで」と海里に宣戦布告をするあたりも、男らしくてギャップ沼にハマりそうになった。 正直なところ、アメリカに行ってしまった海里よりも、ずっとそばにいてほこ美(奈緒)を支え続けてくれるであろう大葉を選んだ方がいいのでは...?と思ってしまうが、海里を忘れることができない気持ちも分からなくはない。 ただ、ほこ美の妹・さや美(鳴海唯)は、「思うより思われてる相手との方が、上手くいく」と言っていたが、上手くいくからといって、幸せになれるわけじゃないのが恋愛のむずかしいところだ。ほこ美はきっと、自分のこと をいちばんに考えてくれる大葉といるよりも、海里といるときの方が幸せを感じてしまうのだろう。 ほこ美は、大葉の前では本音を明かすことができる。撫(玉井詩織)ら同僚からはぶかれていることも、「ひとりの方がラクでいい」と言いながら、実はかなり傷ついていることも、海里に言うことができないことを、大葉にはスッと話せてしまう。でも、それは大葉のことが好きじゃないから。海里のことは好きだからこそ遠慮をしてしまったり、気を遣わせたくないから...と本音を言うことができなかったりする。