スウィングの形より先に意識したい! 正しい股関節・骨盤の動かし方とは?【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯56】
一昨年の全米女子アマを制し、23年12月のプロテストで合格した馬場咲希プロを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す。今回は「骨盤の動かし方」がテーマだ。
股関節や骨盤の動きをもっと意識してほしい
O編 アマチュアゴルファーは、骨盤を正しく動かせるようになることが大切だってことだったよね。 坂詰 そうですね。アマチュアの人って、腕をどう使うとか、手をどう動かすとか、そういうことは考えるけれど、骨盤の動きに関してはほとんど意識していないんです。 でも、骨盤を正しく動かせるようにならないと、いいアドレスも作れないし、前傾角度も保てないし、頭や軸が安定した動きもできません。だから、オーソドックスなスウィングを身につけたいのであれば、骨盤の動きを覚えてほしいんですよ。 O編 具体的には、上半身を動かさずに骨盤を傾斜(前傾後傾)させる。上半身を動かさずに骨盤を回旋させるって、ことだったよね。でも、それができない人は、どうしたらいいの? 坂詰 できないままであれば、スウィング中に多少スウェイしたり、スライドしたり、前傾角が変わったりすることを受け入れなくてはいけません。でも、それを克服して、オーソドックスな動きを身につけたいのであれば、ちょっとした体操で、動きを体感することから始めるといいと思います。 O編 じゃあ、具体的なやり方を教えてもらおうかな。
坂詰 では、骨盤傾斜からいきましょうか。こちらは、いわゆるキャット&ドッグと呼ばれるエクササイズが一番簡単だと思います。 まず、両腕と太ももを垂直にした状態で四つんばいになります。その体勢ができたら、顔を上げながら背中を反らせると、骨盤が前傾します。逆に、顔を下げながら背中を丸めると、骨盤が後傾するので、まずはこれで、骨盤を前後に傾ける感覚をつかむといいでしょう。 O編 確かに、アドレスの状態よりも、両手と両ひざを地面につけた状態のほうが、骨盤を楽に動かせる感じがするね。 坂詰 これでスムーズに動かせるようになったら、クラブを持たずに、アドレスした状態で同じ動きをすればいいんです。 O編 じゃ、骨盤の回旋は?
【関連記事】
- 打ち方やスウィングの形より「体の使い方」のほうが大事!? 効率よくパワーを生み出すための"ダウンスウィング"の順番【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯55】
- ゴルフスウィングの「ウェイトシフト」、プロはどうやってる? アマはどう取り入れるべき?【ゴルフメカニクス研究所 #12】
- ポイントは「腰のフルターン」! ローリー・マキロイのような“ビタ止め”フィニッシュを作るコツを実際に試してみた
- 正しいアドレス作りに超重要! 「前傾姿勢」を作るコツ、そのために有効なストレッチを、プロがイラストを交えて解説
- クラブを効率良く振るために! 上半身と下半身をつなぐ「股関節」のストレッチ【桑木志帆の快進撃をサポートするトレーナーが教える簡単トレーニング】