尾関彩美悠が首位浮上 格安マッサージ店のリフレッシ効果満点/国内女子ゴルフ
パナソニックオープンレディース第2日(27日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)首位に3打差の3位から出たツアー1勝の尾関彩美悠(あみゆ、20)=JFEスチール=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算13アンダーの首位に浮上した。大会コースレコード記録タイの63で回った佐久間朱莉(21)=大東建託、65で回った天本ハルカ(25)=フリー=も13アンダーで並んだ。史上初の初優勝からの3週連続優勝を目指す竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=は通算9アンダーで14位。 尾関の勢いが止まらない。22日に36ホールで競う「全米女子オープン日本地区予選」でトップ通過した20歳が、7バーディーを奪って首位に浮上した。 「7個も取ったかなって感じ。ショットもパットもよかったです」。2週前の「KKT杯バンテリンレディス」で今季初の最終日最終組(18位)。前週「フジサンケイレディスクラシック」は一時首位に立ったが、4位だった。休みなしで出場した月曜日は、長丁場で初の米ツアー切符を手にした。 火曜日は丸1日のオフ。「全然行きます。めっちゃ庶民的」と笑って向かったのは、格安マッサージ店「りらくる」だった。 専属トレーナーを携えて体のケアを行うプロゴルファーも多い中、「1年を戦う上で春先に体を崩したら駄目。去年よりマッサージに力を入れている」と頻繁に足を運ぶ。「こんなに凝っている人は初めてって言われました」と60分3600円(税込)コースでリフレッシュ。体調を整え、今週も優勝争いに加わった。 2日間で36ホールボギーなし。この日は5番(パー4)で初バーディーを奪うと、7番からは3連続でスコアを伸ばした。「後半にリーダーボードを見たときに、皆が伸ばしていた。そこからピンを攻めようと思った」。17番(パー5)では残り60ヤードから3打目を50センチにつけバーディー。トーナメントレコードの12アンダーを上回った。 ルーキーイヤーの2022年に初優勝。2年ぶりの勝利を手にすれば、生涯獲得賞金が1億円に到達する。「最後まで精いっぱい頑張りたい」。疲れを吹き飛ばし、今週こそ頂点に立つ。(阿部慎)