「降格候補筆頭」と「サッカー界きっての異端児」。ブンデスを盛り上げる“面白いペア”【WSDのザ・ジャーナリスティック】
下馬判を覆して昇格2年目もミラクル継続
開幕前は「降格候補筆頭」と見られていたウニオンが、10節終了時点でEL出場圏内の6位につける快進撃。評論家たちの面目を潰した。(C) Getty Images
ウニオン・ベルリンとマックス・クルゼ――。前者は歴史的な背景から変わり者のファンを多く抱える。そのクラブを躍進に導いている後者は、サッカー界きっての異端児だ。面白いペアがブンデスリーガを盛り上げる。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2020年12月3日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 昨今のドイツ・サッカー界でもっとも驚かされた事象のひとつに、1FCウニオン・ベルリンのブンデスリーガ初昇格がある。当事者のサポーターも思わず頬をつねる“ミラクル”だった。 迎えた昇格初年度の昨シーズン、ウニオンの前評判は「1年で降格」でほぼ一致していた。雀の涙ほどしかないクラブの年間予算、大半が2部レベルに過ぎない選手たちのクオリティー、そしてフロントの経験不足……。それこそ奇跡で
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