始まりは6型のシャツから。10周年を迎えた「マディソンブルー」のこれまでの歩みをプレイバック!【前編】
中山まりこさんがデザイナー兼ディレクターを務める「マディソンブルー」は、2014年の春にシャツ6型のみでの展開でローンチし、今年創立10周年を迎えました。当初は店舗もECも持たない「限られた服を丁寧に作る」小規模での展開を予定していた中山さんでしたが、10年の時を経るなかでさまざまなステージを迎え、成長してきました。今回は、時代と共に歩んできた「マディソンブルー」の10年の軌跡を、ミモレで振り返ります。 【写真】「マディソンブルー」の伝説は、この6型のシャツから始まった
2014年4月:シャツ6型からブランドスタート
スタイリストとして活躍していたデザイナーの中山まりこさん。「世の中に自分がデザインしたものを送り出したい」という思いで、自身が一番知識のある”服の作り手”になることを決意し「マディソンブルー」を立ち上げました。当初は「Ron Herman」 エクスクルーシブでのローンチ。 ワークシャツ「Hampton(ハンプトン)」のワンウォッシュとヴィンテージウォッシュ、オックスフォードのボタンダウンシャツ「Madison(マディソン)」の半袖と長袖、オックスフォードのラウンドカラーシャツ「Chelsea(チェルシー)」の半袖と長袖、6型のシャツのみでスタートしました。
10月:目黒区中央町にプレスルーム兼ショールームを構える
中山さんの作るシャツは反響を呼び、大手百貨店、全国のセレクトショップのバイヤー、プレス関係者からひっきりなしに連絡がくるようになったそう。いつでも友人やプレス関係者が商品を購入できるようにと、目黒区中央町に小さなプレスルーム兼ショールームを構えました。
2015年 3月:シャツ「MADAME」「J.BRADLEY」の誕生 日焼けしたイタリアンマダムが、シャツの胸元を開けて着ているイメージで作られた「MADAME(マダム)」。そして「J.BRADLEY(J.ブラッドリー)」は、映画『ローマの休日』でオードリー・ヘップバーン演じるアン王女が、新聞記者役のグレゴリー・ペック演じるジョー・ブラッドレーのシャツを借りて、大きめのサイズの袖を捲り上げて着ていたことから着想したシャツ。今ではマディソンブルーの定番でありベストセラーアイテムです。