古河電工がコネクタ部品メーカーの白山を子会社化
古河電工は7日、コネクタ部品メーカー・白山(本社・石川県金沢市、社長・米川達也氏)の株式67%を取得し、子会社にすると発表した。白山は光通信に欠かせないコネクタ部品の一つである多心型光MTフェルールの世界シェアで2位。子会社化を通じて、ハイパースケールデータセンタ市場向けのMTコネクタ事業をグローバルに拡大し、低損失型MTコネクタの市場において世界1位を目指す。 株式取得予定日は2025年1月30日。出資後の株主比率は、古河電工67%、白山の米川社長13%などとなる。 生成AIなどの需要が増加するにつれ、ハイパースケールデータセンタ市場の拡大が予想されており、大量の光ファイバケーブルを効率的に接続する必要がある。多数の光ファイバを一括で接続できるMTコネクタの中でも、データセンタ内の光損失を少なくできる低損失型MTコネクタは信号増幅の頻度を減らして電力消費を抑えられることから、需要が増えている。古河電工はMTコネクタ事業を拡大するべく、技術力を持つパートナー企業との協力関係を探っていた。