空席目立つ…。Jリーグ収容率ランキング47位。キャパはJ3屈指。昇格はまたもお預け
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
47位:FC岐阜 本拠地:岐阜メモリアルセンター長良川競技場(26,109人収容可能) 平均入場者数:4,684人 平均収容率:28.7% FC岐阜が「あるべき場所」に戻るのはいつになるのだろうか。J3で戦う同クラブは、2019年に現在のディビジョンに降格して以来、一度もJ2復帰を果たせていない。 上野優作監督体制2年目となった今季は、まずまずのスタートとなった。開幕戦となった福島ユナイテッドFC戦(4‐1)に大勝すると、乱打戦となった第3節・カマタマーレ讃岐戦(4‐3)から7試合負けなしを記録。一時はリーグ2位まで順位を上げ、J2に返り咲くために着々と勝ち点を積み重ねていた。 しかし、5月に入るとその勢いは急速に落ちる。3月末に行われた第7節・松本山雅戦(2‐1)の次に白星を挙げたのは、6月15日に行われた第17節・Y.S.C.C.横浜戦(2‐1)だ。約2か月間勝利から遠ざかっていたことになる。 6月末には上野監督が辞任。天野賢一ヘッドコーチが後任に就いたが、状況は大きく好転せず。一時はJ3残留争いに巻き込まれた。 その後、シーズンラスト7試合を5勝2分で消化するという驚異的な巻き返しをみせたものの、失速していた期間の取りこぼしが響き、J2昇格プレーオフ進出の可能性は消滅した。最終的に8位でシーズンを終えている。 浮き沈みの激しいシーズンを過ごした岐阜だったが、ファン・サポーターはコンスタントに本拠地「岐阜メモリアルセンター長良川競技場」に足を運んだ。キャパシティが他のJ3クラブのスタジアムと比較して大きいこともあって平均収容率は28.7%となっているが、彼らがJ2復帰にかける熱量は本物だ。 来季は大島康明新監督の下で戦うことが決定している。今季リーグ得点王を獲得した藤岡浩介(→FC今治)の退団による大幅な戦力ダウンを埋められるかが焦点だ。
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