人との『つながり』を大切に 炒飯専門店 東や3代目
戦後まもない1948年、台湾出身の祖父が横浜に『東屋食堂』をオープン。当時はうどんや蕎麦の出前を中心としたお店でした。その後、祖母の故郷いわき市に移り住み、中華料理を学んだ父がお店に加わったことで、町中華と形を変え、家族で守り続けてきました。 しかし、64年続いたお店は突如閉店に。 --東孝之さん(東や3代目)「2022年に母が倒れて商売ができなくなってしまい、お店を売りに出したんですね。」 惜しまれながら閉店した後、あるものが届きました。それが・・・。 --東孝之さん(東や3代目)「手紙をもらったり、励ましの声をいただいて本当に涙ぐんでしまった。」 これまでお店に通いつめたお客さんから、感謝の思いなどをつづった手紙が届いたのです。中にはお店の復活を願うものもありました。常連のお客さんの思いに応えたい。その一心でメニューを厳選し、去年6月、『炒飯専門店東や3代目』としてお店を復活させました。 待望の営業再開に、再オープン前から通っていたお客さんは・・・ --お客さん「こんなに早くて驚きました。なくてはならない場所なのかなと感じました。料理に対する思いとか、お客さんに対する思いとか。そういうのは変わってないのかなって思います。」 そんな東や3代目には炒飯以外のメニューも。 --東孝之さん(東や3代目)「お待たせしました、“卵と豚肉ときくらげの炒め物(950円)”になります。お食事東や時代に女性のお客様にすごい人気のメニューで、常連のお客様が手紙で“復活してほしい”っていうのが出ましたので。(実際に食べた方に)“この味だね”と言われたのが一番うれしかったですね。」 --東孝之さん(東や3代目)「父や祖父や母だったり、周りの方との積み重ねを大事にしていきたい。地域のお客さんに“東やだったら間違いない”と言われるのが一番うれしい。」 東やを支えてくれる方々に美味しい料理を届けたい。恩返しの気持ちを込めて、今日も鍋を振り続けます。 『ステップ』 福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中 (2024年12月5日放送回より)
テレビユー福島