加藤町長が不出馬表明 次期木曽岬町長選「使命ほぼ果たせた」 三重
【桑名郡】三重県の加藤隆木曽岬町長(79)=4期、和泉=は10日に開かれた町議会定例会で、任期満了(令和7年5月4日)に伴う次期町長選に、5選目指し出馬しないと表明した。 一般質問での後藤紀子議員からの質問。加藤町長は「私の初心や役割・使命をほぼ果たすことができた。次の選挙への出馬は考えていない」と答弁した。 加藤町長は、4期16年の町政の成果について「原点であり目標である『誠実に信頼の町政』『チェンジ、変えよう木曽岬』は概ね定着してきたと自己評価しているが、成果については町民の評価に委ねたい」とした。 不出馬の決断に至った理由については「お互いがいがみ合いや諍い、いざこざのない町、お互いがふれあい尊重し、支え合う温かい人柄・土地柄の町になってほしいと何よりも願ってきたが、概ね改善され、定着してきた」と強調した。 さらに「平成から令和へと新しい時代を迎え、社会の変化は一段と加速していく。新しい時代にふさわしい次の世代に木曽岬町を託すべきだと考えている」と説明した。 後継候補については「自ら志を持っている人に挑戦してほしい。私なりの思いはあるが、私のレッテルが付いてしまうし、その人に失礼なので、後継指名はしない」と明言。 その上で、「次の世代に新しいまちづくりに取り組んでもらうのがベスト。優秀な人たちがみえるので、私を乗り越えていってほしい」と語った。 今のところ、次期町長選への出馬表明はない。