「電気代節約、ポイ活は意味がない」 4年で1200万貯めた29歳女性が気づいた「今すぐやめるべき節約法」
それに気づいたふゆこさんは、好きな山を眺めたり、ぼーっとしている時間を得ることで自分を癒やせるように変わっていった。瞬発的にハイになるようなドーパミン的な充足から、しみじみと満たされるようなセロトニン、オキシトシン的な充足、そういう自分の癒やし方を見つけたのだ。 ■節約は「自分を掘り下げる」作業 お金を使わなくても、満足できる生活を送れるようになった。むしろ、お金の不安から解放されたふゆこさんは落ち着いていて、より生活が充実しているように見える。
「節約と聞くと“我慢する”といったイメージがありますけど、私は今の生活に満足しているんですよ。節約を通して、自分の好きな物や欲しい物に対する感情を、どう切り分けて、自分が本当は何が好きなのか深掘りしていく作業をしました。自分に向き合う時間でした」 結果、自分がなぜそれを好きなのか、論理的に納得できるようになったそうだ。例えば、大好きだったコスメは、自分がどこに価値を感じているか掘り下げていくことで、色を使ってメイクすることに楽しみを覚えていたことに気づいた。だからこそ、デパコスでもプチプラでも自分の満足度に大きな変化がないことを改めて発見できた。それが「我慢をしない節約」へとつながった。
「その過程の中で自分の軸を持てるようになり、人と違うことを恐れないようになりました。例えば、以前は広告で『できる女はみんなこれをやる』みたいのが出てきたら『私もやったほうがいいのかな』とすぐに揺らいで振り回されていました。軸ができると、『別にそれ要らないです』と自分で判断できるようになりました」 節約は“自分探し”でもあると実感したそうだ。 ■問題意識があることは、節約への大きな一歩 「自分探しという回りくどいことを言ってしまいましたが、第一歩として節約は軽い気持ちでやったほうがいいと思っています。物価上昇や老後不安といったニュースを受けて、節約しなきゃと思っている人が多いと思います。