「電気代節約、ポイ活は意味がない」 4年で1200万貯めた29歳女性が気づいた「今すぐやめるべき節約法」
「ポイントは商品の値段に反映されていることもあります。だからこそ、ポイントを追い求めることで無駄遣いにならないように気をつけています。どうせポイントだからと考えると、余計なものに手が伸びたりします。だから私は最近、ポイントでもらった分は、スーパーやドラッグストアなどで使う普段の必要経費にあてるようにしています」 ■浪費していた頃に抱えていた「モヤモヤ」 節約を通して1200万円の貯蓄を達成したことは目覚ましい成果だが、それに加えて価値観の変化も大きかった。「180度変わった」とふゆこさんは言う。社会人1~2年目で浪費をしていた頃のふゆこさんは、精神的にもモヤモヤを抱えていたそう。
「お金だけでなく仕事面でも『こんなに頑張っているのになんで報われないんだろう』という気持ちを抱えて、日々なんとなくイライラしていました。でも、転職した先がすごくいい職場で日々のストレスから解放されました。その経験を通して、自分で行動を起こせば、いい方向に改善できるんだなと痛感したんです」 それから、不安や不満は自分で解消していくこと、対策することを意識するようになったという。その対処法のひとつが「節約・貯金」だ。もちろん世の中には自分では解決できないこと、どうにもならないこともたくさんあるが、自分次第で変えていけることもたくさんあるだろう。
「今の日本では、極端に命や生活を脅かされるようなことは少ないですよね。戦国時代でもないし、この時代の日本に生まれた時点ですごく幸せなことだと思います。浪費していた頃は考え方もネガティブで、今が地獄だと思っていましたが、全然そんなことはありません」 身分ですべてが決まる時代でもない。だからこそ、自分の身の振り方次第でさまざまな可能性がある。その第一歩として、自分でできる範囲の節約や生活の対策をして、自衛していこうと主体的に考えるようになった。
一方で、社会人1~2年目の頃にしていた浪費は、その当時の自分にとっては必要なことだったと振り返る。ストレス解消にデパコスを買い、外食して満たされることで、また次の日を頑張れた。だからこそ、みんなが節約をするべきだとは思わない。ただ、ふゆこさんの場合は節約を通して自分を充足させる手段を見直していくことになった。 「コスメを買いあさるのは、その時は気持ちがよくて満たされるのですが、数日経つとどうでもよくなっちゃう感じでした。浪費による快感はドーパミンが分泌されて得られるようです。だから次第にエスカレートしていく。もう少しセロトニンやオキシトシン的な幸福が必要だと思うようになりました」