2年ぶりの代表で進化を遂げる“元絶対的エース”。「どこでも、いいプレーを」 “ピヴォ”も“フィクソ”も、宮本夏奈が見出した可能性|フットサル
11月28日から12月1日にかけて、フットサル日本女子代表候補国内トレーニングキャンプが高円宮記念JFA夢フィールドにて行われた。 【画像】女子Fリーグ第15節ベスト5一覧 2日間のトレーニングを終えた日本女子代表は、11月30日と12月1日に中国女子代表との練習試合を戦い、2試合合計8-1で勝利した。 この試合、“定位置”だった頂点ではなく最後尾でプレーしたのが、福井丸岡ラックのエース・宮本夏奈だ。 チームの点取り屋として長年活躍する宮本だが、現在はチームメートの池内天紀の負傷により、アラのポジションでリーグ戦終盤を戦っている。そして今回、2022年11月のスペイン遠征以来の約2年ぶりの代表招集を叶えた。 「だから、最初はアラとして呼ばれたんだろうなと思っていた」という宮本だが、初日のトレーニング中にアルコ神戸・伊藤沙世が負傷離脱となった事情も重なり、予想外のフィクソをこなすことに。それでも動ずることなく相手のピヴォをしっかりと押さえ、2日間の実戦を戦い切った。 「どこが適正なのか……。でもこれを機会に、どこのポジションもこなせるようになれたらいいな」 そう笑顔を見せる宮本に話を聞いた。
最初はすごく不安もあった
──代表活動を終えて、いかがですか? すごく充実した4日間になったと思います。いつものポジションとは違うポジションでの招集だったので、最初はすごく不安もありました。ただやっていくうちに、いろんなポジションをするようになって、いろいろすることで見えてくる景色があって、学ぶことがたくさんありました。 ──招集はいつぶりですか? 1年半以上は経っているかなと思います。 ──トレーニングマッチではフィクソでの出場時間が長かったですが、練習ではアラやピヴォでもプレーしていた? 初日のトレーニングはアラでプレーしていました。でも2日目はピヴォとフィクソをやって、この2日間の中国女子代表との試合はずっとフィクソでしたね。 ──いろいろなポジションにチャレンジしてほしいというオーダーなんですね。 そうですね。今回は初日に怪我をしてしまった選手もいてその兼ね合いもあるとは思いますが、(須賀雄大)監督からそう言っていただけると自分としても頑張ろうと思うので、これを機会にどこのポジションもこなせるようになれたらいいなと思います。 最近はあまりフィクソで出る機会はなかったですが、アラに入ることが多くなりました。なので今回も「アラとして選んでもらえたのかな」と思って久しぶりの代表活動に臨みましたが、ピヴォもやりつつフィクソもやりつつ、という感じでいろいろやらせてもらいました。 ──中国はピヴォ当てを多用してくる中で、抑えるのが大変な選手もいたと思います。守備面の手応えはいかがですか? 私もピヴォをしている時は前から(プレスを)かけにいくのが好きなタイプなので、前からかけにいきたいと思いつつ、なかなか前カットできるタイミングがなく、ピヴォにつけられて、そこから対応するということが多くなりました。全部それではいけないので、もうちょっと前カットに挑戦できればよかったですが、そこはなかなか難しかったのですね。経験を積んで、できるようなりたいです。