【天皇賞・秋 俺のチェックポイント】皐月賞の豪脚再現あるぞ! ソールオリエンス・名畑助手「上体を起こして走れるようになってきた」
精力取材でGⅠの勝ち馬をあぶりだす「俺のチェックポイント」。天皇賞・秋の2日目は東京サンスポの内海裕介記者が、前走・宝塚記念で7番人気2着と復調ムードを示したソールオリエンス陣営を直撃。昨年の皐月賞で見せた豪脚の再現があるのか、探った。 ◇ 本日のお目当てはソールオリエンスだ。皐月賞V以降は勝ち星に恵まれないが、前走・宝塚記念はメンバー最速の末脚で2着。前走で示した復調気配が本物なら、久々の勝ち星を狙えていいはずだ。 22日は美浦Wコースをキャンター(4ハロン71秒0)で流すソフトな調整だったが、堂々とした身のこなしはさすがクラシックホースといった雰囲気だ。担当の名畑助手の表情も明るい。 「順調ですよ。一日の寒暖差が大きくて馬にとっても大変ですけど、我慢してくれている。宝塚記念と同じくらいの状態でいけます」 この夏はデビュー以来、初めての本格的なオーバーホールとなったといい、「牧場では480キロを超えるくらいまで馬体が大きくなって。向こうでもいい調整をしてくれた」とうなずく。 7番人気の低評価に反発する好走となった前走は、陣営の工夫も功を奏した。「坂路で強い調教をやると後ろ(後肢)に少し疲れが残る感じだったので、週末もWコースで乗る形に」と前走時から調整パターンを変更。「以前はハミに乗っかかるような走り方だったのが、トモ(後肢)がしっかりしたことで上体を起こして走れるようになってきた」と、フォームの改善が強烈な末脚に結びついた。さらに2走前の大阪杯(7着)でブリンカーを着用した効果で行きっぷりも良くなり、「あのとき(大阪杯)は駄目だったけど、無駄ではなかったですね」とニヤリだ。 「この秋、使いそうなレースの中では、今回の条件が一番合うと個人的には思います。あとは相手関係と馬場状態。(横山)武史も『これで当日馬場が渋ってくれたら』と言ってましたから」と世話役は締めた。好状態&好条件で好ムード。強豪ぞろいでもやはりマークは外せない存在だ。(内海裕介)