【秀麗富嶽十二景】ついでに登山のススメ、奈良倉山のオマケで贅沢な富士山眺望をゲットの鶴寝山
秀麗富嶽十二景五番山頂の奈良倉山(ならくらやま)と尾根続きの鶴寝山(つるねやま)。その山頂からの富士山の眺望もまた秀逸です。鶴寝山から見る富士山の肩書きは「関東の富士見百景」です。どちらが素晴らしいか論はさておき、バス便での鶴峠からの登頂者は奈良倉山でピストンは、あまりにも時間がもったいないし、松姫峠へのマイカー登山者も往復で1時間そこそこでは、休日がもったいないですよね。オマケを超えたトレイル、どうですか? 【写真】お手軽な山行が楽しめる鶴峠からのバス登山ルートを見る(全5枚)
牛ノ寝通り縦走者が多い理由が見える富士見百選の威力
その山頂からの富士山の眺望は前山に、あの雁ヶ腹摺山が聳え、圧倒的な存在感を見せつけてくれます。意外なことに鶴寝山の山頂からのアングルで、山名の謂れとなった雁がその腹を摺って飛ぶような山容に気づくことになるとは思いませんでした。そして奥に静かに佇む富士山のシルエットの美しさ。 鶴寝山が秀麗富嶽十二景の一座に選定されなかったのは、おそらく富士山の中心からの距離50km規格の外にあるからなのだろうと推測します。関東の富士見百景の肩書きそのものは、8番山頂のお伊勢山も手にしているので、ダブルの戴冠は問題ないはずです。
鶴峠からのバス登山ならそのまま小菅まわりがボーナス
鶴寝山へはマイカーでの松姫峠からの登頂か、奈良倉山登山で利用するバスでの鶴峠からの入山のどちらかになると思います。松姫峠にはバイオトイレが設置されているので、鶴峠から約1時間半から2時間で登ってきた登山者には最適な利用環境を提供してくれると思います。マイカー派の方には奈良倉山ピストン+鶴寝山ピストンでも2時間少々と、コンパクトな山行ができます。 写真は晩秋に近い時期のものですが、牛ノ寝通りは紅葉ハイクの素晴らしさで人気の稜線ルートで、西方には人気の大菩薩嶺が控えており、大菩薩峠からの縦走ファンが秋の彩りを全身に浴びることができることで、年々縦走するハイカーが増えているようです。 紅葉シーズンなら鶴峠から登ってきたら、奈良倉山で秀麗富嶽十二景を味わい鶴寝山で関東の富士見百景を堪能し、そのまま稜線を大マテイ山まで紅葉のトンネルを伝い、道の駅小菅に降りるロングルートがオススメです。道の駅小菅からならJR中央本線の大月駅と上野原駅の2駅でバスダイヤがあるので、都合の良い方を選べるメリットも見逃せません。
ソトラバ編集部