【日本代表】森保一監督「賢くしたたかな戦いを」チームの対応力に手応え〝完全アウェー〟粉砕
<W杯アジア最終予選:インドネシア0-4日本>◇15日◇C組◇第5戦◇ジャカルタ 【ジャカルタ=永田淳】サッカー日本代表(FIFAランキング15位)が、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選のインドネシア(同130位)戦で快勝した。 試合後、森保一監督(56)は選手たちの対応力の高さに手応えを示した。 決して簡単な試合ではなかった。アジア最終予選で全4試合に先発してきたFW上田綺世(26=フェイエノールト)とDF谷口彰悟(33=シントトロイデン)を負傷で欠き、日本からの出国時には飛行機のトラブルにも見舞われた。大アウェーに加え、試合開始直前からの大雨でピッチコンディションも良くない中で選手たちは冷静だった。 立ち上がりにはピンチも迎えたが焦らなかった。その見事な対応力に、チームの成熟度の高さが表れていた。指揮官は「やはり選手たちがピッチ上でいろんな流れを見ながら賢くしたたかな戦いをしていく、勝利をつかみ取るという部分、選手たちの意思共有は、今日の試合で非常に素晴らしかったなと思います」と絶賛。チームの決まり事を徹底しつつ、コミュニケーションを取ってピッチ上で起こる現象に最適解を求めていく作業を選手たちがしっかりと表現した。 インドネシア戦でアジア最終予選は折り返し。4勝1分けの勝ち点13の首位に立つ。2位のオーストラリアには勝ち点差7をつけて独走状態となっているが、森保監督は「まだW杯出場というところでは、つかみ取ったわけではないですので、まずはW杯出場という1つの目標を完全にクリアするまで、しっかり気を抜かず戦いを続けていかなければいけないと思います」と気を引き締めた。 目指すはあくまでも世界一。「高い目標を持ちながら現実の勝利をつかみ取っていく、成長をしていくということをこれからも考えて、チーム一丸となって前進していきたいと思います」と先を見据えた。