3部への降格回避で大喜び...“アンダードッグ”に成り下がったシャルケに希望など見出せるのか【現地発】
発展に向けた足場を築けずにいる
最終成績は12勝7分け15敗の10位。昇格よりも降格の重圧に晒されるシーズンだった。(C)Getty Images
想定より早いタイミングで残留が決まっただけで大喜び――。5年前、マンチェスター・シティと接戦を演じた頃の誇りは失われてしまったようだ。危うく3部に転落しかけた名門、シャルケに希望は見出せるのか。(文:ベンヤミン・ホフマン/訳:円賀貴子 2024年6月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 2019年2月20日、シャルカー(シャルケ04の熱狂的なファン)は夢心地になっていた。アルジェリア代表のMFナビル・ベンタレブによる2本のPKで、マンチェスター・シティから1点をリードしていたからだ。しかし85分、よりによってシャルケ出身のレロイ・ザネに同点弾を叩き込まれると、その5分後に夢から現実に引き戻される。ラヒーム・スターリングに逆転弾を許し、チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド・オブ16第1レグを落とした。
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