『ホス狂い』1か月600万円稼ぐも「幻覚見る客に首絞められた」危険すぎる「海外出稼ぎ売春の実態」専門家「日本人女性に厳しくなり不当な入国拒否増加」
記者が斡旋業者に直撃「あ、ちょっと無理です」
記者はマニュアルを送ってきた斡旋業者に電話取材を試みた。 (記者)「毎日放送の記者でして、取材なんですけど…」 (斡旋業者)「あ、すみませんちょっと無理です。申し訳ない(電話を切る)」 記者であることを明かすと、すぐに電話が切れ、その後SNSアカウントも停止された。 こうした斡旋業者について警察庁は「職業安定法違反で今年1月と4月に摘発事例があり、今後も違法行為については厳正な取り締まりを推進していく」とし、安易に違法行為に関与しないようにと呼びかけている。
専門家「日本人女性全体に目が厳しくなり不当に入国拒否受ける人増加」
こうした海外出稼ぎ売春が増えているためか、2020年ごろからアメリカを中心に、海外に入国する際に、違法売春を疑われて入国拒否となってしまうケースが相次いでいると行政書士の佐藤智代氏は指摘する。 (アメリカのビザなどに詳しい佐藤智代行政書士)「入国拒否を受けた、理由が売春であるという相談が増え始めたのが2020年末ごろ、コロナで渡航者が少ない時期だった。この時期に感染リスクを冒して女性が観光で来るはずがないと思われるのか、渡航者が少ないので審査が時間をかけてなされていたようだ」 それまで年に3~4件だったという入国拒否の相談が、新型コロナウイルスによる移動制限が緩和され、2023年以降は多い時には1週間で7~8件の相談があったという。 (アメリカのビザなどに詳しい佐藤智代行政書士)「売春目的で入国した女性と過去に一緒に入国した男性はブラックリスト入りしてしまい、男性は売春関係者ということで強制送還された人もいる。本人は売春をしていない、知らなくても一緒に行った女性が過去に売春行為をしていたとなると芋づる式に引っかかってしまい、その人も入国拒否されてしまうこともある。日本人女性全体に対しての目が厳しくなっていて不当に入国拒否を受ける人が増えている」 違法な海外売春が蔓延することにより、無関係の日本人の海外渡航にも影響が出ているのだ。
「エージェントはいいことしか教えてくれない、怖すぎた」
これまで3か国に渡航し違法な海外出稼ぎ売春を行った伊藤さん。稼げる一方で異国での危険な経験からもう二度としないと話す。 「エージェントさんは、いいことしか教えてくれないのと、なにか海外でトラブルがあったときになにも対応してくれないです」「怖すぎたから1人で行くの」「ちょっと良くないことしちゃったなという罪悪感も残っているから戻りたいかと言われると戻りたくないです」 多くの日本人女性が手を染めているといわれる海外出稼ぎ売春。危険を伴う違法な売春が”気軽に”できるものであってはならない。