『ホス狂い』1か月600万円稼ぐも「幻覚見る客に首絞められた」危険すぎる「海外出稼ぎ売春の実態」専門家「日本人女性に厳しくなり不当な入国拒否増加」
「薬物で幻覚を見ている客に首を絞められた」危険な海外売春の実態
入国できたとしても海外売春には想定外の危険も伴うと話す。 (伊藤さん)「従順なイメージがあるらしくて日本人の女の子って。だから何をしても大丈夫だろう見たいな感じで殴ってこようとしたり叩いてくるとか、自分が払ったお金を奪って逃げようとしたりとか、強盗に近い」 私たちの取材に伊藤さんだけでなく複数の女性がホストへの支払いや整形費用などを理由に海外売春をしたと答えた。中には「薬物で幻覚を見ている客に首を絞められた」「報酬が支払われなかった」などのトラブルを訴えている女性もいる。 海外出稼ぎ売春を終え帰国した女性は、海外の売春業者から斡旋業者へと送金された報酬のうち、女性側の取り分を受け取るのだという。 (伊藤さん)「お金をもらうときに(斡旋業者とは)初めて会います」「手渡しだからちょっとくらい中抜きされても正直ばれない」「(QそれまではSNS上でやりとりを?)そうです。SNSで海外出稼ぎって入れたら、いっぱい出てくる。その中から自分で条件いい人を見つけて知り合うみたいな」
海外売春の入口はSNS『1か月1000万円』『稼げないわけない』
こうした海外売春の入り口として女性たちが口をそろえるのがSNSでの投稿だ。取材班も「海外出稼ぎ」と検索すると、SNS上には『アメリカで1か月1000万円』『本気の子は稼げないわけない』といった書き込みがみられ、エージェントのものと思われる投稿が複数出てきた。 高収入をうたう斡旋業者とみられるアカウントが複数存在していることも確認できた。いくつかの業者に記者であることを隠し、連絡を取ってみた。すると、3時間ほどで返信がきた。 【SNSでのやり取り】 (記者)「海外出稼ぎの際にはどのように入国をするのでしょうか?」 (斡旋業者)「僕の紹介で入国できなかった子はいないです。違法ではあります。売春自体が合法な国もございますが、渡航目的が違う時点で入国拒否の対象になります」
入国審査すり抜け「マニュアル」『格好はダサめ』『化粧スッピン』『観光雑誌』
女性1人では売春を疑われるため入国審査がハードルになっているようだ。また別の業者からは、入国審査をすり抜けるためのマニュアルが送られてきた。 マニュアルには次のような内容が書かれていた。 【入手した入国マニュアルより】 ・入国のイミグレーションで疑われている最中に出稼ぎの案内が入り、言い訳できなくなり入国を失敗した女性がいます ・スカウトやエージェントは一旦入国前にブロックして現地で入国完了後に必要ならブロックを解除してください ・スウェットなどダサめな格好でお願いします ・化粧はスッピンで飛行機に乗ってください。オシャレな格好は絶対NGです。極力ダサくしてください。 さらに、観光客だと思わせるため、「観光雑誌を持っていきましょう」「カモフラージュで2泊3日空港近辺のホテルを予約する」といった記載もあった。