初の2年連続1桁順位へ J1福岡が8日今季最終戦 退任の長谷部監督「手の届くところにいる」
J1リーグで10位のアビスパ福岡が8日、アウェーで11位川崎との今季最終戦に臨む。5年間指揮し、今季限りでの退任を発表している長谷部茂利監督にとっても福岡の監督としてのラストマッチ。勝てばクラブ初の2年連続1桁順位となるだけに「イメージも含めて1桁と10位以降ではだいぶ違う。手の届くところにいるので、全力で挑みたい」と有終の美を誓った。 ■「泣いてしまう」〝ラストマッチ〟スーパーゴール直後に涙腺崩壊シーン「これで最後なんだなと…」【動画】 昨年YBCルヴァン・カップを制するなどクラブ史を数々塗り替えてきた長谷部監督にとって、J1復帰した2021年から3連敗しているアウェー川崎戦は最後の難関だ。クラブ自体、リーグ戦ではJ2時代を含め、00年を最後にアウェーで勝利がない。 「いろんな形で点を取れるのが彼らの強み。これまで通り、粘り強く全員で守る意識が大事。(アウェー川崎戦の勝利は)私の中でできなかったことの一つなので、意識して臨みたい」。4日の全体練習では負荷の大きい走力トレーニングを行い、コンディションとともに士気を高めた。 最終節はセンターバックのドウグラスグローリとボランチの重見柾斗が累積警告で出場停止。厳しい戦いが必至となるが「チャンスが来た選手が活躍してくれるのでは」と最後まで選手を信じる。11月30日のホーム最終戦は浦和に1―0で勝利。最後の一戦も築き上げた堅守速攻で締める。(末継智章)
西日本新聞社