元メーカーのクレーム対応→コンサル転身の事例 2つの特殊な「ニッチ」を掛け合わせて考える
その際には、商標を確認して名前を付けましょう。商標をチェックするサイトが特許庁にありますので「J-Plat Pat」特許情報プラットフォームで検索します。まずはこのページでチェックして、自分で考えた商標と似た名前がないか、確認しましょう。 名前を考えて名刺やパンフレットを作ったあとに、他の企業がすでに使用している名前や類似した名前だったために、名前を変えるように言われてしまうケースもあります。 ■「ナンバーワンニッチ」という考え方
準備を始めると同時に進めてもらいたいのが、ナンバーワンニッチを探すことです。ナンバーワンニッチとは、狭い範囲で一番になることです。 たとえば、「経営コンサルタント」だと、範囲が広すぎて競争相手もたくさんいます。これが、男性エステサロン向けの経営コンサルタントだとどうでしょうか? 範囲を狭めることによって、競争相手も減りますし、専門特化することで強みが際立ちます。 Mさんは、コミュニケーション力向上のコンサルタントとして仕事をしていましたが、ネイルサロン専門のコミュニケーション力向上コンサルタントとして、ターゲットとなるお客様を絞り込み、ネイルサロン専門の冊子でコラムを書いたそうです。
そうすると、ネイル業界のコミュニケーションならMさん、と評判になり、今ではネイルサロンだけではなく広くビューティー業界からの依頼が来ています。 自分の強みと得意分野は何かを明確にして、その強みを使って誰にどのようにアピールしていくかが重要になります。 自分が今までしてきた経験も、業界を変えるとほかの人にはできない特殊なスキルになることがあります。今まで積み重ねてきた経験のなかで、まったく違う業界の人から「すごい!」と言われた強みや得意分野はないでしょうか?
■2つの軸を組み合わせてナンバーワンニッチを探す ポイントは、2つの特殊なニッチを掛け合わせて考えることです。まったく違う2つの分野のニッチな特技をもっていないでしょうか? たとえば、会計士の資格を持っていて、食品メーカーでラーメンの研究をしていた方は、ラーメン店専門の会計コンサルタント。 たとえば、ホテルでサービスのプロとして仕事をしていて、手話がネイティブ並みにできる人(手話クラブに入って10年など)は、サービス業に向けた、身体的に不自由さを持った方向けのサービスをアドバイスできるプロフェッショナルアドバイザー、などです。そのような、2つの特殊なキャリアや特技を掛け合わせるとナンバーワンニッチが完成します。