ダムカレーの次は“ダムハヤシ”!? 大井ダムをイメージしたハヤシライスの提供店6選。
コロカルニュース
名古屋から70キロメートルほど東に位置する岐阜県恵那市。木曽川の清流と市の約80パーセントが山林という豊かな自然に恵まれた場所です。2024年12月の大井ダムの完成100周年を記念し、恵那市ではさまざまなイベントを開催しています。 【写真で見る】エビフライを「ダムの放流」に見立てた〈お食事処金よし〉のハヤシライス ■高度経済成長期を支えた大井ダム 大井ダムは、電力王と呼ばれた福澤桃介(ふくざわももすけ)が、1924(大正13)年に国内初の重力式コンクリートで完成させた本格的な発電所。発電した電力は関西方面に送電され、高度経済成長期を支えました。2007年度には、経済産業省によって「近代化産業遺産」に認定されています。 ■「えなハヤシ」をご当地グルメに! 恵那市は、書店〈丸善〉の創業者で、ハヤシライスの発案者といわれる早矢仕有的(はやしゆうてき)ゆかりの地。彼が江戸時代に岩村藩(現在の恵那市岩村町)の藩医だったことから、ハヤシライスで恵那を盛り上げようと、市内飲食店店主らで〈えなハヤシの会〉を立ち上げ、「恵那市特産の寒天」と「恵那山麓寒天育ちの三浦豚」を使ったご当地グルメ「えなハヤシ」を開発しました。 そして、今回、大井ダム完成100周年の記念事業として新たに「大井ダムえなハヤシ」を考案。ご飯をダムのかたちに見立て、各店舗がそれぞれ独自のトッピングでダム周辺の景観を表現するというユニークな一皿が誕生したのです。 ■ダム開発のように苦心したオリジナルなご当地グルメ 大井ダムにちなんだハヤシライスをつくろうと決めたものの、メンバーは、ダムの形状に苦心したそうです。「大井ダムは約53メートルもの高さがあり、その高さとゆるやかなカーブを再現するのが難しく、市販の型ではうまくいきませんでした。それで恵那市の補助金を得て、特注で型をつくったんです」と語ってくれたのは〈えなハヤシの会〉会長の安藤良一(あんどうよしかず)さん。 さらに、どのように大井ダムと恵那峡を表現するか、各店舗も試作に追われる日々。最終的に仕上がったのは、なんと記者発表の直前だったそうです。しかし、苦労した分、評判は上々。「大井ダムえなハヤシ」を目当てに来るお客さんも増えているのだとか。 ■見た目もゴージャスな〈お食事処金よし〉 安藤さんの店〈お食事処金よし〉では、ダムの放流をエビフライに見立て、奇岩〈品の字岩〉を地元の恵那鶏の唐揚げで表現。恵那峡大橋は赤のパブリカで、東雲橋は黄色のパプリカをイメージし、恵那峡らしさを追及したそうです。 訪れたお客さんからは、大きなエビフライとボリュームのあるトッピングに歓声があがることも。「ルウは、細かく刻んだ玉ねぎと大きくスライスした玉ねぎの2種類をたっぷり使用し、じっくり煮込んだ昔ながらの味を目指しています」と安藤さん。懐かしさあふれる古民家風の店内で自慢のハヤシライス(1485円)を限定5食で。ぜひ、味わってみてください。 information お食事処金よし 住所:岐阜県恵那市大井町2627-18 電話:0573-26-3007 営業時間:11:00~14:00、17:00~21:30(ラストオーダー21:00) 定休日:木曜、年末年始 駐車場:あり(店舗前4台、店舗手前10台) ■とろとろお肉が絶品のハヤシライスが人気の〈cafeRob〉 ふわふわ台湾パンケーキをはじめ、おしゃれなスイーツが人気の〈cafeRob〉 恵那店。玉ねぎの甘味と肉のうま味が溶け出した絶妙なハーモニーのルウから生み出されるハヤシライス(1480円)。地元・恵那産の三浦豚のうま味がギュッと詰まった、とろけるようなお肉のやわらかさがウリ。カリッとジューシーな恵那鶏の唐揚げ、プリプリのエビフライの相性抜群です。 information cafeRob 恵那店(大井町) 住所:岐阜県恵那市大井町2695-672 電話:0573-26-4855 営業時間:10:00~17:00 定休日:月曜 駐車場:あり(31台※他店舗共同)