今季のJMウエストンは伝統美とモダニズムが繊細に融合──特集:2024年の冬に欲しいブーツとレザーシューズ
JMウエストンは、フランスが誇る靴ブランドの名門。今シーズンはアーカイブをベースに、カラーや素材に変化をつけることで、現代的なモデルとして進化している。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
あの名作がモダン顔に
1891年にフランスのリモージュ地方で、エドゥアール・ブランシャールによって設立された由緒ある高級靴ブランド。創業以来、卓越したクラフツマンシップと伝統ある上品なデザインは、普遍的な人気を誇る。今季のブーツと革靴は「180」や「ゴルフ」といった人気のアーカイブをベースに、色や素材に変化をつけることでモダンにアップデート。靴作りへのこだわりはそのままに、時代にマッチしたデザインへと進化を遂げている。 ■GOLF #641 ブラウンボックスカーフと、ブラウンスエードを組み合わせたバイマテリアルのカラーは今季の新色だ。シグニチャーローファー #180と並び、メゾンを象徴するモデルがモダンにアップデートして登場。快適な履き心地に加え、堅牢な仕立てや汎用性の高いデザインは、世界中に多くのファンをもつ。リッジウェイソールは、高い耐久性とグリップ力を約束し、伝統的なグッドイヤーウェルト製法により、リソールを可能にするため、継続的なケアを施すことで長期に渡って着用できる。 ■Salomé Sandal #168 今シーズンの新作であるサロメサンダルは、40~50年代のアーカイブシューズからインスパイアされた、ソフトブラックカーフスキン仕様。アッパー部分の細いストラップと、T字型のヴァンプが特徴的。シューメーカーらしいフロント部分の繊細なデザインもポイント。ソール部分は、グッドイヤー構造により靴底の張り替えが可能だ。 ■SIDE GORE BOOTS #705 ダークブラウンならではの深みのある色味と、滑らかな素材感が魅力的なサイドゴアブーツ。自社タナリーで鞣されたベジタブルタンニングレザーをソールに使用し、美しい細身のノーズ部分は艷やかで美しく、凛とした佇まいとタイムレスなデザインが履く人の足元を魅力的に引き立てる。また、足入れをしやすくするコットンのストラップと左右にあしらったエラスティックパーツが、耐久性を高めている。 ■SIGNATURE LOAFER 1946年の誕生以来、変わらぬフォルムで世界中から愛され、ブランドの永遠のアイコンとして君臨する「シグニチャーローファー #180」。こちらは新色のトリコロールカラー。ブランド創始者による上品なデザインに加え、伝統的なグッドイヤーウェルト製法を駆使した作りが特徴だ。ソール交換も可能なため人生の相棒にうってつけの逸品。モデルの象徴的なディテールであるカモメ型のサドルストラップや、レザーの端を精巧に縫い合わせたエプロンのモカ縫いなど、細部意匠もじつに繊細かつ丁寧。 ■ジェイエムウエストン 青山店 TEL:03-6805-1691
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)