【F1】全ドライバーの中でただ1人だけが選んだ“奇策”がハマり、角田裕毅が2戦連続ポイント! チームの徹夜のマシン修復に感謝も
F1の角田裕毅(RB)は現地7月21日に行なわれたハンガリーGPで9位入賞。2戦連続でポイントを獲得した。前日の予選でのクラッシュから見事な復活を果たし、レース後には喜びのコメントを出している。 【動画】角田裕毅、レッドブル昇格への重要な一戦でクラッシュ... フリー走行3回目を全体9番手のベストタイムで終え、予選ではライバル勢との渋滞などがありながらも着実にQ2を突破した角田。しかしQ3でラストアタックに向かった際、雨の影響で路面が濡れていた影響もあり、ターン5で外側の芝生に足を取られ、マシンはコース外に、車体を浮き上がらせてウォールに激突しQ3最下位の10番手タイムとなった。 挽回が期待された決勝では、序盤からソフトタイヤを履いたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)とケビン・マグヌッセン(ハース)の先行を許す展開に。しかしミディアムタイヤの推奨周回数が13~21周のところ、角田は持ち前のタイヤマネジメント力で30周持たせることに成功。完走した19台の中で唯一の1ストップ作戦に出た。 ピットストップ後も角田はタイヤの劣化を極力抑えながらタイヤの性能で圧倒的に勝るアストンマーティン勢との差を上手くキープし、そのままチェッカーを受けた。これで前戦イギリスGPの10位入賞に続いて2連続ポイントとなった。 レース後、角田は夜を徹したマシン修復に尽力したメカニックらに対し、「あんなに大きなクラッシュを喫した後は簡単ではなかったし、多くのことを変えなければならなかったけど、彼らのハードワークのおかげで今日はポイントを獲得することができた。チーム全体の功績は大きい」と称えた。 そして、自身やチームのパフォーマンスについても、「昨日のクラッシュから挽回できたことにとても安堵しているし、特にタイヤマネジメントには満足している。ライバルに先んじてフィニッシュできたので、僕たちにとって大きなレースだったと思うし、これからのレースに向けて大きなプラスになる」と発言。次戦以降への自信も垣間見せた。 現在角田との交換が噂されているレッドブルのセルジオ・ペレスは予選Q1でクラッシュを喫し16番手スタートで7位フィニッシュ。同チームのマックス・フェルスタッペンも5位と大量得点できなかった一方で、現在打倒レッドブルの最右翼マクラーレンがフロントロー独占からのワンツーフィニッシュでコンストラクターズランキング2位に浮上しレッドブルとの差を51に縮めた。 英国のF1専門メディア『PlanetF1.com』によれば、レッドブルのヘルムート・マルコ博士とチーム代表のクリスチャン・ホーナー氏は今週末のベルギーGP後にチーム内部でミーティングを開く予定であると話したといい、次戦でペレスが大復活を遂げない限り更迭は濃厚との見方が強まっている。 大胆なレース運びでポイントを獲得し、アピールに成功した角田。レッドブル昇格の可能性が少しずつ高まっているのかもしれない。 構成●THE DIGEST編集部
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