Hisense、マイクロLED採用の136型ディスプレイ「136MX」
中国Hisenseは、アメリカ・ラスベガスで開催中のCES 2025において、マイクロLED採用の136型ディスプレイ「136MX」を発表した。同社のコンシューマ向けモデルでのマイクロLED採用はこれが初めて。 同社がこれまで培ってきたディスプレイ技術をベースに、2,488万個以上のマイクロLEDを高密度に配置することで「比類のない明るさと解像度、精度を実現した」という。 各ピクセルは独立した赤、緑、青のLEDで構成されているため、従来のディスプレイのようなバックライトは不要。自己発光型設計により「ダイナミックレンジの広いコントラストを実現し、深い黒、まばゆい明るさ、際立った鮮明さを実現する」とのこと。 焼き付きや劣化の可能性がある有機EL(OLED)とは違い、長期間でも安定した高品質の映像を提供できるため、明るいリビングや専用のホームシアタールームなどにも最適だという。 Hisenseのフラッグシップチップ「Hi-View AI Engine X」を搭載し、AIベースのアルゴリズムですべてのフレームを最適化。正確な色変換とダイナミックな3Dカラーマネジメント、リッチなディテールを実現した。 画面の反射率を低減する「Black nanocrystals」により、明るい環境でも高い鮮明度を維持。輝度は最大10,000nitsで、色域はBT.2020を95%カバーする。 筐体は「どんな空間にもシームレスに溶け込む」という超スリム設計。Dolby Vision IQやHDR10+、FILMMAKER MODEに対応するほか、サウンド面ではDolby Atmos、DTS:Xなどをサポート。 OSはHisense独自の「VIDAA OS」で、NetflixやYouTube、Disney+といった動画配信サービスや数千のアプリにシームレスにアクセス可能。Amazon Alexa、Google Assistantによる音声操作も利用できる。 HDMI 2.1やeARC、Wi-Fi 6Eに対応。ゲーム向けモードとして120Hz対応のVRR、ALLM、FreeSync Premium Proなども利用できる。
AV Watch,酒井隆文