ゴルフが112年ぶりに復活 出場辞退も続出の2016年リオ五輪
第33回オリンピック競技大会がフランス・パリで26日(金)に開幕し、男子ゴルフが8月1日(木)、女子ゴルフが7日(水)からそれぞれ4日間の日程で行われる。1904年セントルイス五輪を最後にオリンピック競技から外れていたゴルフが112年ぶりに復活した2016年リオデジャネイロ五輪を振り返る。 【画像】ザンダー・シャウフェレの最新スイングを解説
デイ、マキロイ、松山英樹も…
ゴルフの五輪復帰が決まったのは2009年10月。ただ、メジャーという最高峰の舞台があるゴルフ界で地位を確立していくのは簡単ではなかった。16年3月、本番会場でのテストイベントは地元ブラジル選手のみ。男女の米ツアーで戦うトッププロは不在だった。 開催が近づく中、PGAツアーのトップランカーを中心に過密日程やブラジルで流行していたジカ熱への懸念から出場辞退が続出。当時世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)やロリー・マキロイ(北アイルランド)、松山英樹も代表入りを辞退した。
池田勇太21位 片山晋呉は苦戦
日本男子は松山に次いで世界ランク2番手だった谷原秀人も辞退し、池田勇太と片山晋呉が代表入り。ともに初日は3オーバー50位と出遅れた。2日目以降は「69」を並べた池田が通算3アンダー21位、最終日「66」と意地を見せた片山が8オーバー54位だった。 トータルで16アンダーまで伸ばしたジャスティン・ローズ(英国)が金メダルを獲得。初日4番(パー3)では“五輪史上初”のホールインワンも達成した。ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が14アンダー2位、マット・クーチャーが13アンダー3位となった。
野村敏京が銅メダルに1打及ばず
日本女子は野村敏京と大山志保が代表入り。同年4月の米ツアーで優勝を飾っていた野村は6打差から出た最終日に「65」をマークして追い上げたが、銅メダルに1打及ばず通算9アンダー4位。大山は悔し涙を流した3日目の「77」が響き、8オーバー42位だった。 2日目に首位に浮上した朴仁妃(韓国)が16アンダーで金メダル。同年は左手親指のけがに苦しんで出場辞退もささやかれるほどだったが、2位のリディア・コー(ニュージーランド)に5打差をつける圧勝だった。3位にはフォン・シャンシャン(中国)が入った。