いきものがかりの青春時代。宇多田ヒカルや椎名林檎、ゆず、ドリカム…思い出を語る
いきものがかりの吉岡聖恵と水野良樹が、「1999年の本厚木」をテーマに、亀田誠治と音楽談議を繰り広げた。 【関連記事】いきものがかりの、大事な青春時代─水野良樹×亀田誠治が音楽で振り返る 2人が登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは12月17日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
ゆずを真似て「廊下ライブ」を開催
今回、いきものがかりの2人は空想ドライブのテーマに「1999年の本厚木」を選んだ。 吉岡:私が育った街で、いきものがかりの3人でずっと路上ライブをしていた街ではあるんですけど、もしかして、前回の水野さんがこの番組に出演したときにも同じ場所だったかも。 亀田:前回、水野さんが選んだ空想ドライブは「2003年の海老名・厚木」でした。 水野:今からしたらほぼ同じですよね(笑)。 吉岡:原点ではあるので、今日はまたそこをドライブしていきたいです。 吉岡は空想ドライブミュージックの1曲目に、ゆずの『いつか』をセレクトした。 亀田:1999年の作品ですけど、リアルタイムだったってこと? 吉岡:めちゃくちゃリアルタイムですね。ちょうど路上ライブに参加する前、私は高校生になる前の受験期だったんですよ。ずっと塾に通っていて。ゆずが出てきて、「ゆずさんみたいに路上ライブをしてみたい」って思っていて。私、中学の廊下で路上ライブをしてたんですよ。友だちと2人で。 亀田:あはは(笑)。路上ならぬ廊下ライブ。楽器は? 吉岡:アカペラで。けっこうみんな観てくれて。合唱少女だったので、表に立つっていうよりはみんなでっていうのはあったんですけど、「注目されてる!」「すごい!」「楽しい!」って。でも、ゆずさんのマネだしっていう理由付けもしてみんなに聴いてもらっていたんですけど、この曲は中学の受験時代に好きな子がいて。今考えると、ちょっと当時の岩沢(厚治)さんに似てたかもしれない(笑)。 水野:岩沢さん喜ぶよ。 吉岡は「高校デビューするんだっていう前夜みたいなときだった」と当時を振り返る。 吉岡:本当に勉強と家の往復の中だけどこの曲を聴きながら塾に向かいながら、冬のその人に対する気持ちをかみしめていて。しゃべったこともなかったんですけど、卒業式の日に友だちづてにプロフィール帳みたいなのを書いてもらっていたので、その日に電話して告白しました。しゃべったことがなかったんですけど、勢いで。 水野:どうだった? 吉岡:玉砕ですね。「ごめんなさい、僕あなたのことわかってなくて」って。 亀田:ははは(笑)。 吉岡:でも、彼の家に電話かけたらまわりに塾の子たちがいっぱいいたんですよ。「誰だ?」「吉岡、俺知ってるぞ」「あいつか」「お前スゲえ!」みたいな。すごく真面目な方で「じゃあ、友だちで」って言われて。今思うとフラれてなかたのかな。でも、それからときが経ってデビューしたときに、厚木市役所に手続きをしに行ったら似た人が駐車場にいて。追いかけたけど見えなくなった。風のうわさでは今、その街にいるらしいです。