真っすぐ飛ばすためには体をどう使えばいい? 岩井姉妹を指導する永井哲二コーチの教えを実際に試してみた
次に永井コーチは左手のグリップをパームに握ってほしいと言っています。左手はパームで、右手はフィンガーが真っすぐに飛ぶグリップなんだとか。左手は緩まないようにしっかり手のひらで握り、右手はスピードにブレーキをかけないように指先で軽く握るということなんです。左手をパームに握るとトップでグリップエンドにすき間ができないので、スウィングがコンパクトになるというメリットもあるようです。左手をパームに握れているかどうかを確認するには、トップの位置で人さし指、中指、薬指を離してもクラブが落ちなければOKということです。 僕はもともと両手ともフィンガーで握っていたので、左手パームというのは少し違和感がありますね。ただ、素振りをしてみると、たしかにトップがコンパクトになるし、スウィングの再現性が高くなるような感じがしました。 最後にこの記事で指導を受けているユージさんが少しアウトサイドイン軌道になっているので、それを矯正する体操が紹介されていたのでやってみました。僕も外からクラブが下りてくるタイプなので、これは興味津々です。
アウトサイドイン軌道をイン・トゥ・イン軌道に変えるには、胸を閉じたままクラブを下ろす感覚が必要だそうです。この体操をやると手と体を動かす順番が覚えられて、インからタテに手を下ろすコツがつかめるそうです。
体操のやり方は、まず力を抜いて左手をフォロー側に振ります。そこから体を回しながら手を下に下ろし、体を90度回転させてトップを作ります。そして胸を閉じたまま手を下ろすのですが、手が肩の高さにいくくらいまでは顔は右を向いたままにして、そこから左手の動きに引っ張られて体が回転していき、フィニッシュの形になります。 これ、やってみると、ここまで胸をずっと右に向けておかなければいけないのかと少し驚きます。とにかく手の力を抜いて、ブランブラ~ンと振りながら何度か繰り返します。僕は体が硬いので、少しむずかしい部分もありますが、胸を閉じて振るという感覚はよくわかります。この感覚のままクラブを振ってみると、たしかにクラブはインから下りてきますね。これは家でもできるので、毎日続けるといいんじゃないかと思います。