飲み会で自分は「1500円分」しか食べ飲みしてないのに、割り勘で「5000円」徴収されました。お酒を飲まないと「損」してる気がするのですが、実費精算じゃダメでしょうか…?
お酒を飲まない人は「全然飲んでいないのに、なぜ割り勘で多く払わなければいけないの?」と、会計時に不満を抱えた経験があるのではないでしょうか。 本記事では、お酒を飲まない人が増えている現状と、飲む人と飲まない人の両者が納得できる方法を見いだします。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
飲みにケーションからコミュニケーションへ?
飲み会の本来の目的の1つは、飲食を通じて会社の同僚、友人とのつながりを深めることにあります。しかし最近では、健康面や、翌日の予定に備えるなどの理由からお酒を飲まない人(ソバーキュリアス)が増えているようです。 お酒を飲まない人は、飲み会ではお酒より単価の安いウーロン茶などのソフトドリンクを注文することが多いでしょう。おつまみも、お酒を飲む人ほど食べられないかもしれません。そんな中、割り勘の会計になると、自分が実際に注文した分を上回る金額を払わなければならないので、不公平感や不満を覚えてしまうこともあるでしょう。 近年、特に若い世代を中心に、お酒を飲まない人が増えているといわれており、今後ますますお酒を飲む人と飲まない人との価値観の違いが広がっていくことが考えられます。不公平感をなくすために、両者が対策を講じることが重要となるでしょう。
飲み会で損をしないための対策
お酒を飲まない人がより快適に飲み会を楽しむには、自分から積極的に行動を起こすことが肝心です。具体的には次の対策を試してみるとよいでしょう。 ・お酒を飲まない旨をあらかじめ伝え、割り勘ではなく実費精算を提案する ・アルコールを飲まない代わりに、デザートなどを注文して損をしないようにする ・飲み会に行かないという選択をする 周りの理解を得ながら、自らの意思を主張することが大切です。飲む人の気持ちにも立って、お酒を勧められたら、ノンアルコール飲料を飲むなどの対応をするとよいでしょう。
飲み会主催者に求められるホスピタリティ
飲み会を企画・開催する側も、お酒を飲まない人への配慮が欠かせません。お酒を飲まない人は、割り勘で損をしていても、支払いを少なくしてほしいとは言いにくいものです。次のような対応で配慮するとよいでしょう。 ・主催者が積極的に実費精算を提案する ・飲み放題の場合、飲まない人は1000円引きなどの提案をする ・ノンアルコール飲料やソフトドリンクが充実したお店を選ぶ また、江戸前汽船株式会社が行った調査によると、お酒を飲まない若い世代は、特に次の2点を重視して飲み会に参加したいと考えているようです。 ・飲酒を強要しない雰囲気があること ・ノンアルコール飲料の種類が豊富であること このように、会計以外の部分でも、飲み会を開催する側が、お酒を飲まない人の立場に立って考え、十分に配慮することが重要です。
まとめ
若い世代を中心にお酒を飲まない人が増えており、飲み会での割り勘に対する不公平感が広がりつつあります。アルコールの有無にかかわらず、お互いが気持ちよく過ごせるよう、多様性を認め合える雰囲気づくりに努めましょう。 参加者全員が快適に過ごせるよう、飲み会のあり方を工夫していく必要があります。 出典 江戸前汽船株式会社 ノンアルZ世代の宴会に対する意識調査 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部