日本政府はオブザーバー参加を 核兵器禁止条約会議前に被爆者ら
広島県の被爆者や市民団体らは23日、米ニューヨークで27日から開催される核兵器禁止条約の第2回締約国会議を前に、日本政府にオブザーバー参加を求める集会を原爆ドーム前で開いた。約80人が参加。唯一の戦争被爆国として、核廃絶へ積極的な役割を果たすよう要請するアピール文を採択した。 政府は「条約は核兵器のない世界への出口で重要だが、核兵器国が1カ国も参加していない」とし、昨年6月の第1回締約国会議に続きオブザーバー参加をしないと表明している。 会議に合わせて渡米する広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(79)は「政府に条約を批准してほしいという被爆者の声が届いてほしい」と話した。