角田裕毅はプレッシャーを乗り越えチャンスを掴める?マルコ博士「不安定すぎる」!過度なプレッシャーの真意とは?
F1メキシコシティGPで3回のフリー走行は絶好調だったものの、予選と決勝レースを自身のクラッシュで終わらせてしまった角田裕毅(RB)に対し、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は「不安定すぎる」と不満を表明している。 ●【2024年F1チャンピオンシップ・ランキング表】ランキング6位を争うRBとハースのポイント差は?/第20戦F1メキシコシティGP終了後 ■角田は不安定すぎる マルコ博士は、F1アメリカGPからダニエル・リカルドに代えて22歳のリアム・ローソンを起用し、残り6戦で角田裕毅と直接対決させている。来季のRBのフルタイムシート、またはレッドブルのフルタイムシートという目標がかかるローソンは、夢を掴むために決死の覚悟で臨んでいる。 マルコ博士は角田裕毅の速さとローソンの強さを認めつつ、両者にプレッシャーを与えた際の真価と成長を見極め、来シーズンのレッドブルのシートを決めようと考えている。そのシート争いには、もちろんセルジオ・ペレス(レッドブル)も含まれている。 しかし、母国GPのファンの前で最悪の結果を経験し、復調しないペレスの将来について「不透明」「未定」と、見限ったようなコメントをしている。 ペレスとのコース上での激しいバトルでは、ペレスのマシンにダメージを与え、お互いのレースを台無しにしてノーポイントに終わったローソンについては、「チームメイトにすべきことではない。ライバルとして接し、もっと敬意を持つべきだ」と叱責した。 マルコ博士は角田裕毅にも不満を示した。「角田はまだ不安定すぎる。ユウキはオースティンでスピンし、今回はクルマをクラッシュさせてしまった。我々は彼がもう少し安定していると思っていたが、どうやらローソンのプレッシャーが影響しているようだ。たった7日間で全てが変わってしまうとは驚きだ」。 ■角田裕毅はシート争いの筆頭に戻れるか マックス・フェルスタッペンの相棒には、速さと落ち着き、チームプレイができて結果を残せるドライバーが求められているが、マルコ博士は来季のレッドブルのシートに誰を座らせるか悩んでいることだろう。 マルコ博士も角田裕毅の速さを認めていて、一時は彼が筆頭候補とされていた。しかし、2戦連続でのミスがその評価を下げてしまった。 残り4戦、メキシコの3回のフリー走行で見せた集中力を高め、落ち着いて冷静に走ることができれば、角田はシート争いから頭一つ抜け出す可能性がある。このプレッシャーを乗り越えれば、トップ4チームに座る8人のドライバーの仲間入りができるだろう。