新庄ハムが大逆転勝利でCSファイナル進出に王手! 光った「ロマン砲」の活躍
日本ハムがCSファーストS第2戦(エスコンフィールド)を3-2と劇的なサヨナラ勝ち。ロッテ相手に1勝1敗のタイに戻し、ファイナルS進出に逆王手をかけた。 【動画】この確信歩き!万波が9回に同点となる特大のアーチをかけたシーン 2-2で迎えた延長10回。2死一、三塁で打席に入った浅間大基が値千金のサヨナラ打を放った。負ければシーズンが終了という大一番で、新庄チルドレンが躍動した。 試合は序盤から投手戦となった。先発の金村尚真はシーズン同様、安定感にあふれた立ち上がり。4回までわずか1安打ピッチングとロッテ打線を封じ込める。 しかし5回二死走者なしから安田尚憲に右翼席へ飛び込む一発を浴び、先制を許すと、7回にも先頭の角中勝也に被弾。先発がソロ2発を浴びるのは前日の加藤貴之と同じ内容とあって嫌なムードが漂う。 打線も、相手左腕の小島和哉に対し5回まで毎回安打を放つものの、無得点とつながりに欠いた。 しかし2-0とリードを許した7回に先頭のフランミル・レイエスが四球で出塁、一死をはさみ代打の郡司裕也も四球を選ぶ。一死一、二塁でアリエル・マルティネスを迎えた場面でロッテは2番手の横山陸人にスイッチ。ただその横山が暴投で一死二、三塁とチャンスを拡げる。マルティネスの内野ゴロの間に1点を奪い、まずは1点差に詰め寄った。 1-2と1点を追う9回裏の攻撃は一死から万波中正が相手守護神の益田直也の初球のストレートをとらえて左翼席上段に飛び込む、起死回生のアーチをかけた。万波といえば、シーズン前に新庄監督から唯一レギュラー確約を受けた野手として知られる。 昨季はリーグトップと1本差となる25本塁打をマークと覚醒。今季も18本塁打と2桁本塁打を記録するなど、チームをけん引したロマン砲が土壇場で力を発揮したことも大きかった。 金村の後を継いだ河野竜生、8回から3番手で登板した山崎福也も無失点リレーと執念の継投も実った。 劇的な勝利をおさめたチームに新庄監督もベンチから飛び出し、ガッツポーズ。興奮を隠せなかった。14日に行われる第3戦では引き分け以上で突破が決まる。再びナインの大暴れが見られるか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]