ICCカーン主任検察官に性的不祥事疑惑、外部調査を開始へ
国際刑事裁判所(ICC)の統括機関は、カリム・カーン主任検察官に対する性的不祥事の疑惑について外部調査を開始する予定であると、事情に詳しい2人の関係筋がロイターに明かした。 加盟国に配布された内部文書をロイターが確認した。それによるとカーン氏は調査中、一時的な職務停止が求められている。 カーン氏の弁護士はコメントの要請に直ちに応じなかった。 カーン氏は先月、ICC統括機関に報告された自身への疑惑を否定。ICCの内部監視機関に自ら調査を依頼していた。 だが関係筋によると、7日の会合で外部調査を行うことで合意されたという。その理由について関係筋は、内部監視機関の新たな責任者はカーン氏のかつての部下であり、被害を訴える人物が報告内容の漏洩があったとして、独立性に信頼を置いていないためだという。 ICCは昨年、ウクライナ戦争を巡りロシアのプーチン大統領に逮捕状を発行したほか、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡って今年5月、イスラエルのネタニヤフ首相やイスラム組織ハマスの指導者らの逮捕状を請求。カーン氏はいずれの件でも主導的な役割を果たしていた。