変革にさらされている医療現場を変えるのは誰か?
スキルではなく目的を変化させる
コーチ・エィは、対話型組織変革へのアプローチとしてコーチングを進化させてきました。私たちのアプローチの中心にある考え方は以下の通りです。 「組織はコミュニケーションの中にある、ということは、コミュニケーションが変わらなければ、人の意識も組織も変わらない。 コミュニケーションを変えるということは、コミュニケーションスキルを覚えることではなく、コミュニケーションに対する意味や目的、解釈が変わること。そのような変化は、体験に基づいている」 医療業界に限らず、私たちは、安定した成長を手にするために、属人的にならないためのルールや仕組みを数多くつくります。そして、それが自分たちの成長の阻害要因になる矛盾に悩まされます。 医療業界の例から、その矛盾を打破する可能性が、組織内の関わり、コミュニケーションにあることが見えてきます。そして、コミュニケーションの可能性は、スキルではなく、目的にあるのです。 コミュニケーションスキルを高めることに躍起になる前に、未来に向けて、自分は何を変えたいと思っているのか、本当は誰ともっと話したいと思っているのか、自分に問いかけてみることの方が大事なのかもしれません。
【脚注】 ※1 Medical Coach Training Program(MCTP)。2024年現在、MCTPの提供はしておりません。 ※2 商用利用と関係しない学術目的での利用において、利用を許可する場合があります。利用の際は株式会社コーチ・エィの事前許諾が必要です。
【著者】 大塚志保 株式会社コーチ・エィ 執行役員 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC) 一般財団法人生涯学習開発財団認定マスターコーチ 神奈川県立外語短期大学英語学科卒業、ソニー株式会社にてIR業務に従事。その後、店舗ビジネスのコンサルティング会社に勤務。フランチャイズ事業部でフランチャイジーの経営指導を行う。大手英会話スクールの事業再建に携わり、エリアマネジャーとして事業再建の道筋を立てることに貢献する。外部環境がドラスティックに変わる状況においても、組織が成長し続けるためには、組織の中にいる一人一人が、アイディアを出し、情熱的に実行していくことの重要性を痛感。コンサルティングというアプローチに限界を感じ、2012年コーチ・エィに入社。2020年より医療チームのマネージャーを務め、2023年4月より現職。医療事業の拡大に責任をもつ。
大塚志保(コーチ・エィ)