【40代・50代からの断捨離】お金の観念を変えた断捨離®。ただ節約だけしていた私が、学んだことで家を買おうと決心/断捨離トレーナー佐藤ひとみさん
モノを取捨選択して減らし、快適な暮らしを生み出すと話題の断捨離®。断捨離の考え方は、片付けの手法としてだけでなく、生き方の指針としても役に立つ。断捨離トレーナー・佐藤ひとみさんの体験を伺った。
♦家磨きは自分磨き。磨いた私の気分がいい
「断捨離を始めたのは、公営住宅に住んでいた47歳のときです。 育児が思うようにいかずモヤモヤを抱えていた当時の私は一切モノを捨てず、百均グッズを駆使してきっちり収納することに力を入れていたのですが、鬱屈した気持ちは積もるばかり…。なんとかしなきゃと思っていた矢先に出会ったのが断捨離でした。『モノが少なければ、頑張って片づけなくても片づいていく』という言葉に目からウロコが落ち、2年間猛勉強。2020年1月に認定を受け、断捨離トレーナーになりました。 大先輩である断捨離トレーナーの大澤ゆう子さんが『磨いた私も磨かれる』とよく口にされるのですが、本当にそのとおり。ステンレスのシンクをピカピカに磨いたところで、誰に褒められるわけでもありません。でも磨いた私の気分がいいんですよね。シャキッと背すじが伸びて、自分まできれいになったように思える。まさに家磨きは自分磨き。断捨離を実践している人たちが、みるみるあかぬけてきれいになっていくのは、必然なのだと思います」
♦お金はエネルギー。停滞ではなく循環させる
「断捨離を始めていちばん変わったのは、お金に対する観念です。断捨離では『まず不要なモノを出す。出せば必要なモノが入ってくる』と考えるのですが、お金も同じ。これは無駄遣いせよという意味ではなく、『お金はエネルギーなので、停滞させず循環させたほうがいい。遣うべきときに遣うことで、よりよいものを手にできる』という考え方です」
●あえて左右に空間を空けインテリアとして見せる
「以前の私は、とにかく節約命。『お金は遣わずにとっておかなくてはいけない。遣わなければ手元に残る』と強く信じていました。それが『お金は遣うためにある』と思考が変わっていったのです」